年によって出走メンバーのレベルにバラつきがあるものの、最近の勝ち馬から
ジェンティルドンナ、
ミッキーアイルと2頭のGI馬を輩出している。2016年は2着の
ジュエラー、2017年は3着の
ペルシアンナイト、6着の
アルアインがその年のGIを制しており、1月の3歳重賞としては例外的に大物の出現を期待できるレースである。
1.スピードが必要
過去10年で4コーナー3番手以内だった馬の成績が[7-4-5-32]で、逃げ馬も[2-1-1-6]。この開催の京都コースの芝は内側の状態が良好で、逃げ・先行馬はなかなか止まらない。2017年のように馬場が極端に重くならないかぎり、軸には先行スピードがある馬を選びたいところだ。
2.大型馬が優位に
3角過ぎから下り坂で直線が平坦というコースレイアウトで、大きなス
トライドで走ってなかなかバテないというタイプが好走しやすい。2017年はメンバー中最高馬体重(524kg)の
タイセイスターリーが4番人気で2着、2016年は
ロジクライ、
ジュエラーという馬体重500kgオーバーの2頭でワンツーした。
3.牝馬にはハードルが高い
過去10年で馬券圏内に好走した牝馬は
ジェンティルドンナ、
ジュエラー、
マルセリーナ。いずれも後にクラシックを制している。逆に言えば、クラシック級の実力の持ち主でないと牡馬相手に
シンザン記念を勝ち負けすることは難しい、ということになる。
ファストアプローチは前走で540kgという巨漢馬。勝ち味に遅いものの
札幌2歳S2着、
芙蓉Sでも2着と大崩れがなく、
朝日杯FSでも果敢に先行して0.7秒差の6着に踏ん張った。安定した先行脚質は
シンザン記念向きで、騎乗停止のM・デムーロ騎手がこの日から復帰するのも好材料だ。