先週の
中山金杯(GIII)に優勝した
セダブリランテス(牡4・美浦・
手塚貴久)の半兄
モンドインテロ(牡6・美浦・
手塚貴久)が、
日経新春杯で重賞初制覇を狙っている。最終追い切りはウッドチップコースで併せ馬で行われたが、状態は良さそうだ。追い切り後の手塚調教師のコメント。
「昨年夏から長めの距離のレースを使っていましたが、前走の
チャレンジC(GIII・4着)は2000mで、さらに開幕週で前残りの競馬になり厳しかったですね。勝ち馬からは僅差でしたので勝ちたかったですが、よく頑張ってくれました。前走後はノーザンファーム天栄に放牧に出て、昨年のうちに戻してここを目標にしっかり追い切りを重ねてきました。それだけに良いコンディションのまま来ていますし、仕上げやすかったですね。
今日(1/10)は調教でもよく動く
ベストマッチョ(セン5・OP)と併せてウッドチップコースで追い切りました。上がり重点でしたが、しっかり伸び切ってくれましたし、動きも良かったです。3、4歳時はあちこち痛いところがありましたが、今はそれはなくなっていますし、血統的にも晩成型なので完成に近づいていると思います。
ハンデは若干重いですが、このコース、距離と条件はこの馬に1番合っていますし、弟に重賞勝ちは先を越されているので、兄貴も勝ってほしいですね」
同じく出走予定の
ソールインパクト(牡6・美浦・
戸田博文)も、初めての重賞勝利を目指して、ウッドチップコースで
ダイトウキョウ(牡6・1000万下)と併せ馬で最終追い切りを消化。戸田調教師のコメント。
「前走(
アルゼンチン共和国杯・GII・2着)後はここを目標に短期放牧に出しました。冬場で毛が伸びていますが、体調、状態は良い感じです。
前に出るとフワッとするところがあるので、今日(1/10)の追い切りはこの馬が先行して外から併せた馬に交わされ、そこからまた反応させて盛り返すという内容でした。切れるタイプではなく、長く良い脚を使う馬なので、競馬では結果的に勝ち味が遅いのですが、このような追い切りを時々するようになって、良い感じになってきました。時計はわりと速いですが、コースの内々を通っていますのでやり過ぎではないですし、少し体に余裕があったので丁度良いと思います。
長く良い脚を使う馬ですし、惰性をつけた方が良い馬なので、3コーナーから4コーナーで下っているのは良い方に向くような気がします。鞍上の
福永祐一騎手は、2歳の未勝利の頃から乗ってもらって、この馬の長所短所もわかってくれていますし、良いジョッキーを確保できて良かったです。54キロのハンデは想定内ですし、オープンまで来たのですからどこかで重賞タイトルを獲らせてあげたいですね」
(取材・文:佐々木祥恵)