2018年はまだ始まったばかりだというのに、衝撃ニュースが多すぎて困ります。角居厩舎は2021年2月末日を以って解散するという報道…。ひじょうに残念です。
実は昨日、
ディープインパクトを育てた池江泰郎先生とお話したところです。池江泰郎先生は調教師を引退された後も個人馬主として、里見オーナーの
アドバイザーとして競馬に深く携わっていらっしゃいます。池江泰郎先生のように「ずっと馬に、競馬に携わっていたい」と思う方もいれば、そうでない方もいるということ、と受け止めています。
さて、今週の注目馬!角居厩舎ゆかりの血統の持ち主、
シーズオールザットのデビュー戦が楽しみです。
当初は先週出走を予定していましたが、除外のため今週デビューの見込みとなりました。先週の段階でも「追い切るごとに時計を詰めていて良くなっている」(辻野助手)という話でしたが、1週予定が延びたことでさらに本数を重ねることができました。「十分本数はこなしてきましたし、いいかんじです」(辻野助手)
馬体重は約460キロ。デビュー戦は14日日曜日の京都5レース、芝1600m。鞍上は横山典騎手を予定しています。
※編集部注:14日日曜日の京都5レース(芝1600m)は除外となったため、同日の京都4レース(ダート1800m)でのデビューとなりました。
母は角居厩舎にいた
オールザットジャズ。通算成績は25戦6勝。2012年、13年と
福島牝馬Sを連覇しましたね。2013年12月まで現役を続けて繁殖にあがり、最初に身ごもったのがこの
シーズオールザットです。
「前向きな性格は母譲りですね。カリカリとした気性でもあるので、そういった意味でもデビュー戦向きかな、と思います」
初戦から期待ができそうです!
(取材・文:花岡貴子)
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追記
わたしはこの事実を昨年10月に知りました。角居先生らしい決断だと思う反面、気が変わってくれないか、と密かに願ってきました。
競馬業界は、生涯の元気でいられる時間のすべてを競馬に捧げる方が多い業界です。そして、角居先生はその第一線にいるにもかかわらず、あえて定年のかなり前に自ら2021年3月に調教師免許を更新しないという選択肢を選んだ、という事実を客観的に受け止めている次第です。
そして、角居先生の本当の心の中は角居先生にしかわからないので、わたしは立場上、あえて想像はしないようにしています。
この想定外の解散を受けて、スタッフも馬たちも今後の身の振りを変更したり、考えたりしなくてはいけません。それを踏まえて今の時期に発表されたのは英断だと思いました。馬主さんと馬たち、スタッフたちのその後を考えるからこそ、今だったのですから。
わたしはいまでも角居先生、そしてチーム角居が大好きです。2021年2月28日まで応援するし、取材していきたいと思っています。