京成杯(GIII・中山芝2000m)に美浦から出走する注目馬について、追い切り後の関係者のコメント。
☆1月10日(水)追い切り分
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ジェネラーレウーノ(牡3・美浦・
矢野英一)について、矢野調教師。
「恐らく競馬では見せないとは思いますが、今週の追い切りで抜け出したあとに気難しい面を見せていました。物見をすることがありますし、先週からチークピーシーズを着けています。
ジョッキーは切れる脚を使えないという話をしていましたが、体が強くて心肺機能が高い馬ということもあり、恐らく変な余裕があって、遊び遊び走っているのではないかと思います。競馬で走ってみないと分からないことが多いですが、能力はとても高いですし、不思議な馬ですね」
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コズミックフォース(牡3・美浦・
国枝栄)について、国枝調教師。
「初戦(新馬・3着)はまだ競馬を理解していませんでしたが、終いは脚を使っていました。2戦目の前走(未勝利・1着)は普通にスタートも切れましたし、良い内容で勝てました。前走後はノーザンファーム天栄で鍛えてきて、ここを目標に戻して調整しています。だいぶしっかりしてきましたし、楽しみですね。
今週は古馬についていって、終い少し伸ばす追い切りでしたが、戸崎騎手も乗りやすくて良いと言ってくれました。今回は休み明けになりますけど、パワーアップしていますし、心身ともに少しずつ良くなっています。乗り難しくない馬なので、中山2000mは大丈夫でしょう。うまく流れに乗ってロスのない競馬をしてほしいですね」
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コスモイグナーツ(牡3・美浦・
高橋祥泰)について、高橋調教師。
「前走の
東スポ杯2歳S(GIII・6着)は気持ちが高ぶってハイペースになってしまいました。2走前(アイビーS・OP・1着)はかなり悪い馬場で逃げましたが、あの馬場では他の馬は脚を使えなくて、うまく粘り込めたんですけどね。前走後は一度放牧に出して、12月中旬に帰厩しました。
先週、先々週はウッドチップコースでやり、今週は坂路で単走の追い切りでした。動きは良かったですし、
リラックスしていました。追い切りの時のように、
リラックスしていければ良いと思います。自分で競馬を作れるタイプなので、中山2000mという条件も合っているでしょう」
☆1月11日(木)追い切り分
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デルタバローズ(牡3・美浦・
堀宣行)について、森調教助手。
「前走(新馬・1着)後は放牧に出して、帰厩後は順調に乗り込んで、良い状態で出走できると思います。併せると少しカーッとするところがあるので、ジョッキーにはそのあたりを確認してもらいました。
デビュー前の方がカーッとする面がありましたが、むしろ1度使ってコントロールがきくようになって、気性面の成長を感じます。ただスピードタイプで普段から行きたがるところがありますので、今回は距離が延びる分、折り合いが鍵になるでしょう。
元々完成度の高い馬でしたが、休みを挟んで体もひと回り大きくなって成長は感じます。距離はやってみなければわかりませんが、前走は好位で折り合って終いまでしっかりと脚を使う強い競馬でしたし、2000mは守備範囲でしょう。ここをうまくクリアしてくれれば、この先の選択肢も広がってくれると思います」
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エイムアンドエンド(牡3・美浦・二ノ宮敬宇)について、佐々木調教助手。
「調教本数を重ねるごとに良くなってきていますし、今週は終い少しやった程度の追い切りでしたが、感じは良かったですね。デビュー前はしっかり調教をやれなかったのですが、1戦ごとに馬がしっかりしてきました。フットワークも良く、問題ない仕上がりですね。中山2000という条件も合うでしょう」
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サクステッド(牡3・美浦・
小西一男)について、小西調教師。
「前走(萩S・OP・5着)は近年ないような悪い馬場状態でしたので、その影響が1番大きかったですね。前走後は放牧に出してひと息入れまいたが、その分体が一回り大きくなってきました。稽古はあまり動かない馬ですが、今週の坂路での追い切りはまずまずの動きでした。
母の父がアクネスタキオンですから、2000mの距離は問題ないでしょう。今回は乾いた馬場でスピードを生かした競馬をしてほしいですね」
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ライトカラカゼ(牡3・美浦・
相沢郁)について、相沢調教師。
「今週は大野騎手が乗り、感触を確かめてもらいました。古馬と合わせて動きも良かったですね。前走の未勝利戦は中山に替わって勝ってくれました。前走後は在厩で調整して、順調に来ています。重賞初挑戦になりますが、ジョッキーもこの馬の能力を評価してくれていますし、以前厩舎にいた
クリールカイザーの全弟ということで期待しています」
(取材・文:佐々木祥恵)