冬場の古馬中距離GII戦。GIを視野に入れたトップクラスは
京都記念や
日経賞あたりから始動するのが通例で、このレースは何らかの事情を抱えたトップクラスに明け4歳馬や上がり馬が挑んでいく、という構図になりやすい。
1.大レースでの好走経験が必要
GIやGIIで好走実績がある馬が強いレースで、過去10年の勝ち馬のうち、それまでGIかGIIで3着以内に入った経験がなかった馬は皆無。中山にしろ阪神にしろ、小回りの2200m戦は底力が問われる展開になりやすく、実績面のハードルは高めに見積もりたい。
2.GI帰りが強い
前走で条件戦を走っていた馬が通用する
日経新春杯とは正反対の傾向。前走でGIを使っていた馬が過去10年で勝率17.2%であるのに対して、前走GIIは11.5%、前走GIIIは5.0%。重賞以外から臨戦した馬は2着が2回あるだけで、前走で条件戦を走っていた馬は連対すら皆無だ。
2.4歳馬は苦戦
最近10年間で4歳馬の優勝例は皆無。5歳馬が4勝して、6、7歳馬が3勝ずつを挙げている。この時期の中距離戦では4歳馬は5歳以上の馬に対して1kg軽い斤量で走れるが、このレースではそのメリットがほとんど感じられない。
宝塚記念以来の久々となるが、
ゴールドアクターを信頼したい。
有馬記念の勝ち馬にして古馬GIIを3勝と、実績面ではこのメンバーのみならず、現役馬全体を見渡してもトップクラスの存在である。休み明けで5勝を挙げているように鉄砲は得意なタイプ。2016年秋以来勝ち星から遠ざかっているが、ずっとGIかその前哨戦だけを使われてきたせいもある。ここまで相手関係が楽になることは近走ではなかったことだ。