高松宮記念までは2か月間隔があるが、
阪急杯は1400mなので、関西圏で行われる1200mの
ステップ重賞はこれひとつしかない。昨年の
セイウンコウセイ、一昨年の
ビッグアーサーと、近2年の
高松宮記念勝ち馬はここを
ステップにしており、ハンデ戦でありながらGIを展望する上で重要な一戦になっている。
1.器用さと瞬発力が問われる
最近9年間はレースの上がり3Fが35秒を切っており、33秒台になったことも5回ある。短距離戦は、スタートからダッシュを利かせて前傾ラップのスピード勝負、というイメージもあるが、このレースでは器用さと瞬発力が要求される。
2.サンデー系対ミスプロ系
器用さと瞬発力が問われるというデータの血統面からの裏付け。過去10年でミスタープロ
スペクター系が5勝、
サンデーサイレンス系が4勝と、ほぼこの両系統の一騎討ちの様相になっている。
3.軽ハンデ馬の台頭の余地は小さい
昨年はトップハンデ(57.5kg)の
ダンスディレクターが勝利。これを含め8年続けて57kg(牝馬は55kg)以上を背負った馬が勝っていて、斤量が重くなるほど正比例して成績が上がる傾向が出ている。
ファインニードルは昨シーズンに本格化してGIIの
セントウルSを制した。
セントウルSが上がり3F33.4秒で、準オープンの水無月Sを勝ったときが33.7秒と、上がりが速いレース展開で鋭い決め手を使える馬で、京都芝1200mも3走して1、2、4着と好相性。
スプリンターズSの大敗は使い詰めの疲労の影響が大きく、リフレッシュした今回は本来の走りが期待できる。