24日(水)、
大井競馬場(晴・不良)で第21回
TCK女王盃(JpnIII、ダート1800m)が行われ、2番人気
ミッシングリンク(
JRA)が好位置から抜け出し、ダート重賞初挑戦で初制覇を果たした。
好スタートから
オールポッシブル(
JRA)が主導権を握り、
ララベル(大井)が2番手、
エミノマユアク(船橋)と
ミッシングリンクが3番手グループを追走。
プリンシアコメータ(
JRA)は6番手、向正面で
ブランシェクール(
JRA)がポジションを上げて勝負どころへ。4コーナーで
ララベルが早めに先頭に立つが、一緒に
ミッシングリンクと
ブランシェクールもスパートを見せ、
ララベルを手応え十分にかわした
ミッシングリンクが抜け出し、後続を突き放して完勝した。勝ちタイムは1分53秒9、勝利騎手は
戸崎圭太(
JRA)。
4番人気
ブランシェクールが2着、中団後ろから追い上げた6番人気
ラインハート(大井)が3着。去年の
JBCレディスクラシックを勝った3番人気
ララベルは4着、1番人気
プリンシアコメータは直線内をついたものの6着。なお
マテリアメディカ(船橋)は競走除外となった。
ミッシングリンクは父
ヴィクトワールピサ、
母エーソングフォー(母の
父More Than Ready)の牝4歳栗毛馬。
JRA美浦・
斎藤誠厩舎の所属。2走前にダート戦に初めて出走して3着、前走中山のダート1800mで1000万条件を勝ち上がり、このレースに臨んでいた。通算成績は15戦4勝、重賞は初勝利。
戸崎圭太騎手は昨年の
ワンミリオンスに続きこのレースを連覇した。
〜レース後のコメント〜
1着
ミッシングリンク(
戸崎圭太騎手)
「ダートでは初騎乗でしたが、強いところを見せられました。スタートセンスのある馬で、スピードもありますが、今日は調教師と話して、他馬を行かせる形にしようということになりました。リズムよく、スイスイと手応え十分でした。直線も反応がありましたし、凌いでくれるかなと思いました。センスがありますし、ダートで強い勝ち方をしていますから楽しみです。まだまだ成長してくれると思います」
(
斎藤誠調教師)
「戸崎騎手がうまく乗ってくれました。(雪の影響もあり)レースを開催できたことが皆様のおかげですし、(勝利を挙げられて)嬉しく思います。大井向きだと思って連れてきましたが、今日は想定より馬場が軽くなりました。それでも勝ってくれて、力をつけてると思いました。(戦前に)戸崎騎手と戦法を話して、今日は内が伸びない印象があったので、本来の逃げにこだわらず、戸崎騎手に任せました。思ったよりも強かったです。最後は見ていて力が入りましたし、みんなで声を上げてしまいました。馬が大人になって、状態面がしっかりしてきました。この後についてはこれからゆっくり考えます。ダートに転向したのが2走前で、視野を広げたいと思っていました。賞金を加算できて、今後は地方交流重賞でも頑張りたいと思います」
2着
ブランシェクール(
三浦皇成騎手)
「外枠が良くて、流れに乗れました。スタートは五分で、リズム重視で乗りました。早めに動いて、強い馬相手に食い下がりました。ここでも通用すると思っていましたが、収穫の多い一戦でした」
3着
ラインハート(
笹川翼騎手)
「忙しかったです。なし崩しに脚を使う形になりました。もっとためてもいいと思います。どこかでひとつ(タイトルを)獲らせてあげたいです。調子が良いです」
4着
ララベル(
真島大輔騎手)
「感じは悪くなかったですが、馬場もありましたし、57kgもあったと思います」
6着
プリンシアコメータ(
横山典弘騎手)
「レース前の感じや仕上げはよく感じましたが......」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI