父ディープインパクト、
母ロンドンブリッジ(97年
ファンタジーS・GIII優勝、98年
桜花賞GI・2着)、姉に04年の
オークス馬
ダイワエルシエーロという血統背景からも、デビュー時から期待されてきた
グレーターロンドン(牡6・美浦・
大竹正博)。蹄葉炎での長期休養を挟み、重賞路線でも好走をしてきたが、なかなかタイトルを手中にできないできた。
マイル路線を進む今年、
東京新聞杯(GIII・東京芝1600m)でどのような走りを見せるか注目が集まる。最終追い切り後、大竹調教師に話を聞いた。
「前走(
ディセンバーS・OP・3着)はテンの1ハロンが13秒台で、そこからラップが加速してきついかなとは思いましたが、それでも突き抜けてくれるのかなと思っていました。ただ冬の中山の芝ではなかなか33秒台の上がりは出ないですからね。
今日(1/31)の3頭併せの追い切りは予定通りでしたし、具合は良さそうです。ここのところ調教でメンコを着けたり着けなかったりですが、今日はメンコを外して追い切りました。デビューから3戦目まではメンコは着けていなかったのですが、蹄葉炎による休養から復帰した後にコントロールが難しい感じになったのでメンコを装着するようになりました。
年齢を重ねてそれも解消されて落ち着いてきましたので、ここのところは着けたり着けなかったりでしたが、気性的に外せるような状態になってきましたし、実践でも外す方向で考えています。
今年はマイル路線に固定して考えています。これまではスラッと見せるイメージで馬体を作ってきましたが、マイル路線に固定して迷いがなくなった分、筋肉がつくべきところについて盛り上がってきたように思います。マイルに固定したことで、調整はしやすくなりましたね。とはいえ、蹄のことは常に考慮しながら調整してきています。
川田騎手が先週乗って感触を確かめていますし、どのようなレースをするかはジョッキーが考えるでしょう」
(取材・文:佐々木祥恵)