昨年のデイリー杯2歳ステークスで2着に健闘したカツジ。その後も続戦で2歳GIを狙いにいくプランもありましたが、フレグモーネを発症し休養となりました。

「その時期はフレグモーネになる馬が多く、他人事ではないと思っていたところでカツジも発症してしまいました。1週間ほど馬房で静養してから乗り込みを再開しました」と担当の土屋助手。

　在厩のまま年を越し、目標はきさらぎ賞へ切り替え。日程的にもまったく無理をしていないこともあり、馬は元気いっぱいですよ！2週前、1週前の追い切りはいずれも併せ馬でしっかりと追われ、今週の最終追い切りは馬なりの軽めでの調整でした。

「相変わらず操縦性はいいですね。先週、今週と松山騎手が追い切ってくれましたが、状態の良さを感じてくれていますよ」

　このところ京都の馬場は時計がかかっており、ディープインパクト産駒の成績は散々ですが…。カツジは道悪の新馬戦も勝っています。そのあたりはどうでしょう？

「新馬は重馬場でしたが、道悪が得意というわけではありません。でも、少々悪い馬場だったとしても競馬ではいつもしっかり走ってくれる馬ですからね。折り合いはつくし、気合もほどほどに乗ってちょうどいい感じです」

　普段はほんと人懐こいカツジくん。写真を撮ろうとすると、カイバを食べるとき以外は顔をこちらにグイグイ寄せてくるのでいつもドアップになってしまいます(笑)。

　デイリー杯2着だったことで収得賞金は1150万円ありますが、ここでさらに賞金を積み増しできれば春のGI戦線への出走がより確実になります。春に向けて幸先のいいスタートを切って欲しいものです。