「
東京新聞杯・G3」(4日、東京)
明け4歳馬の活躍が目立つレースだが、今年の注目は昨年の
弥生賞馬
カデナだ。2000メートルを中心に中距離路線でのレースが続いたが、前走の
中山金杯10着で、陣営はマイル路線へと方向転換。このレースが今後を占う大事な一戦になる。
昨年の
東京新聞杯は同レース史上26年ぶりとなる4歳馬の1〜3着独占となった。過去10年間の勝ち馬を見ても4歳馬が4勝で6歳馬と並んでトップ。今年も有力な4歳馬が出走してくるが、面白そうな存在が
カデナだ。2年前の9月10日、阪神での新馬戦(2着)以来のマイル戦となるが「今は体形的にもマイルの方が合っていると思う」と、中竹師の期待は大きい。
昨年3月の
弥生賞を勝って
皐月賞、
日本ダービーとクラシック候補として王道を歩んだ。ただ、結果は9着、11着とひと息だったが、陣営は必ず復活すると信じている。昨年秋の2戦(
神戸新聞杯9着、
天皇賞・秋16着)はともに惨敗し、今年初戦の
中山金杯でも10着。そこで起爆剤として中距離路線からマイルへの路線変更を決めた。
2戦目に勝った未勝利戦が1800メートル、それ以後はずっと2000メートル以上のレースに出走し続けてきたが、「前走後は初めからマイルへ行こうと決めていた。以前は前に頼りがちな走法だったが、今は馬体の
バランスが良くなり、がっしりした体形になってきた。今ならマイルの方が良さそうだし、いい方向に出てくれると思っている」と中竹師は1日、きっぱりと不安を打ち消す。
1番人気馬が過去10年間で勝ち星なしと波乱が続く
東京新聞杯。今回、人気の盲点ともなりそうな4歳馬
カデナの大駆けに注目だ。
提供:デイリースポーツ