佐賀記念は
地方競馬の重賞(統一JpnIII)で、九州の
地方競馬では
サマーチャンピオンに並ぶビッグレース。今年で第45回目となる。距離は右回りの2000m。舞台となる
佐賀競馬場は小回りで、他の
地方競馬同様、圧倒的に先行馬が有利。相当な力と展開に恵まれない限りは、追い込み馬の勝ちは難しいコースになっている。
JRA勢5頭、地方他地区馬が3頭、佐賀4頭の出走枠に対して、今年は
JRA勢5頭、園田から1頭、高知から2頭が出走予定。佐賀の4頭を加え、計12頭立てのフルゲートで行われることになりそうだ。
例年同様、今年の
佐賀記念も
JRA勢が先団を形成して上位を独占しそうな気配。事実、2008年の
チャンストウライが勝って以来、地方勢は馬券に絡んできていないし、それだけ中央勢の壁は厚い。
注目馬は、
みやこステークス(GIII)で2着している
ルールソヴァール。
チャンピオンズC(GI)で2着した
テイエムジンソクに0.4秒差の走りは高評価したい。56キロの斤量も魅力だし、今年はこの馬に期待が集まりそう。
浦和記念を強い競馬で押し切った
マイネルバサラだが、前走の
ベテルギウスSでは
ルールソヴァールに0.5秒差負けの4着。多少力の差を感じたし、今回は58キロのトップハンデを背負うだけに抜け出しとなると流れがカギを握りそう。
2年前の
佐賀記念で3着の経験がある
クリノスターオーは今年で8歳となるが、まだまだスピードは健在。前に行ける脚があるのは小回りコースの佐賀では大きな武器となるし、ラクに運べれば力的にも上位争いに持ち込めるはずだ。
ローズプリンスダムがここを回避して、
トップディーヴォが繰り上がってきた。前走の
名古屋グランプリでは勝ち馬の
メイショウスミトモにアッサリ交わされたが、名古屋スターホースの
カツゲキキトキトや、
クリノスターオーを抑えて2着。ローテーション的にも上積みは見込めるし、極端な差はないとみる。
中央勢のなかでは5番手評価の
コパノチャーリーだが、
白山大賞典以来のレースとなるし、今回も休養明けで仕上がりが気になる。メンバーも強力だけに展開に恵まれない限り、馬券に絡むのは難しそう。
地方勢では園田の
キクノソルが有力。昨年5月の
ブリリアントSでは
マイネルバサラに大きく先着。8歳馬で相手も揃うが、ローテーション的には上積みも見込めるし、有力馬に迫ってきそう。
高知ナンバーワンの
フリビオン、地元佐賀の筆頭馬である去年の
佐賀記念5着馬
キョウワカイザーだが、この相手関係では力の差は感じる。(取材・文=「競馬日本一」TM・永瀬将尚)
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