「
共同通信杯・G3」(11日、東京)
メンバー唯一のキャリア1戦馬
サトノソルタスが8日、美浦Wで追い切りを行った。軽快な動きを見せ、馬なりで併入し、好仕上がりをアピールした。本番では鞍上に名手・ムーアを迎え、わずか2戦目での重賞獲りに挑む。
キャリアの浅さは否めないが、それを打ち消すだけの素質は十分にありそうだ。
サトノソルタスは、昨年10月の新馬戦以来の実戦に向け、最終追い切りは美浦Wで
サトノマックス(4歳500万下)と併せ馬。同厩舎の定番とも言えるダートコースを半周して十分に体をほぐした後に、5F地点からスタートした。
道中は2馬身先行するパートナーの後ろで折り合いに集中。気の悪さを全く見せずに迎えた直線、鞍上に導かれて内に入ると、強めに追われる僚馬を相手に馬なりで併入フィニッシュを果たした。決して目立つ時計ではないが、久々とは思えないほどの素軽いフットワークが印象的だ。
道悪の新馬戦勝ち。それだけでも地力の高さは証明済みだ。不安の一つとなる3カ月半ぶりの実戦について森助手は「勝った後に放牧へ出して1月初旬に美浦へ帰厩。その後は順調に乗り込んで休み明けでも力は出せる仕上がりです」と自信を持つ。
新馬戦は先行策で勝ち上がったように、センスの良さが最大の武器と思えるが、決してそうではない。「キャリア1戦で楽な戦いではないけど、瞬発力勝負ならここでも引けは取らないと思っている」。直線の長い東京コースは大歓迎。じっくりと力をためての切れ味勝負が本来の勝ちパターンだと陣営は思い描いている。そびえ立つ壁を一瞬にして蹴散らし、クラシック候補に名乗りを上げたい。
提供:デイリースポーツ