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最初は“カナヅチ”だったけど… プールで鍛えた筋肉でゴールドV2へ/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年02月14日(水) 18時00分
 泳ぎのうまい人と、そうでない人がいるように、馬にも泳ぎの上手下手はある。昨年暮れのチャンピオンズCを制する前から、ゲート難解消の一環で、プール調教を取り入れているゴールドドリームも、通い始めた時は、いわゆる“カナヅチ”だった。

「左脚をちゃんと使わずに、右脚だけで泳ごうとするから、どうしても沈んでいってしまって…。ほっといたら“このままおぼれてしまうんちゃうか”って思うぐらい、下手でしたね」(担当の木下キュウ務員)

 泳ぎだけで見れば、木下キュウ務員のもう1頭の担当馬カレンオプシス(古馬500万下)の方がよっぽど上手だというのだから、“陸上競技”と“水泳”はまた別物なのだろう。ちなみに「オグリキャップも泳ぎが下手で有名でしたよ。どんな泳ぎをしているのか見に行ったことがあって。鼻まで水に浸かって、アップアップしてましたもん」(同キュウ務員)。

 “習うより慣れろ”ということなのか。カナヅチだったゴールドドリームも、週4ペースのトレーニングを続けるうちに、泳ぎがうまくなってきたそうだ。

「今は両方の脚をバランス良く使って、泳げるようになりました。かなりの上達ぶりですね。プールで使う筋肉は、走る時とは違うところもあって、体つきもよりムキムキになってきた感じがしますね」

 確かに3歳暮れあたりまでは、まだトモが貧弱に映り、トップクラスに入ると見劣りしたが、今では他のどんな超一流ダート馬にも負けない体つきになっている。プール調教によって新たにつけた筋肉も多少は影響しているのかも…。

「正直、チャンピオンズCの時はなかなか体が絞れず、気持ちも乗ってこなかったので、自信はありませんでした。今回は体が締まって、気持ちも乗って…いつものゴールドドリームになってますよ」と自信を隠さない木下キュウ務員。おそらく今回も「スタートは出遅れるだろう」とのことだが、過去<3100>と相性抜群の舞台なら、多少のビハインドも問題あるまい。

 ゴールドドリームコパノリッキー(2014、15年)以来となる史上2頭目のフェブラリーS連覇を達成する可能性は極めて高いとみている。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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