フェブラリーS(GI・東京ダ1600m)に出走する
サウンドトゥルー(セン8・美浦・
高木登)が、今回初コンビとなる
フィリップ・ミナリク騎手を背に坂路を駆け上った。追い切り後、ミナリク騎手と高木調教師が共同記者会見に臨んだ。
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フィリップ・ミナリク騎手
(坂路での追い切りについて)
「手応えも良く、非常に落ち着いている馬なので
リラックスしてリズム良く調教できました。GI馬の調教に乗ることができてすごく嬉しかったですし、とにかくフィーリングは全く問題なかったです」
(この馬の印象や良いところは?)
「すごく相性が良さそうなタイプです。本当に
リラックスして強く良い脚で最後まで走れるようなタイプで、落ち着いていてゆったりしています」
(東京1600mで勝つためのポイントは?)
「GIレースですし強い相手と一緒に出走しますが、
サウンドトゥルーもキャリアがありますし、馬自体も自分の仕事をよく理解できていると思います。GIでどちらかというとペースも速くなるでしょうし、最初は無理やりついていくことはないと思います。ただそれも心配はしていませんし、ペースを見ながら最後は鋭い脚が使えるように…それがポイントになると思います」
(高木調教師からは何か話があったか?)
「特に具体的な話はしていないのですが、レースのVTRを観ていますので、日曜日に先生と作戦会議ができると思います」
(
JRA初勝利を挙げた時の心境は?)
「もう本当にハッピーで仕方ないです。今振り返ると体が震えるくらい感動というか嬉しかったので、次の日の月曜日も気持ち良く競馬ができて、火曜日に久しぶりに携帯を開いたら、ドイツやチェコの方から
ポジティブなコメントやメッセージがいろいろと届いていました。確か
JRAでチェコ生まれのジョッキーが勝ったのは初めてになるのではないかと思うので、自分の国の代表として初めて勝てたということなどを考えると非常に感動してきましたし、とにかく嬉しかったです」
(では最後に意気込みを)
「GIに参加することができて、非常に嬉しくて楽しみにしています。自分が乗っているドイツではこのような賞金のレースはなかなかなく、ドイツダービーより賞金が高いレースですし、前向きに良い結果が出せるよう、一生懸命頑張りたいと思います。皆さまのサポートありがとうございます」
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高木登調教師
(54.7-39.7-25.6-12.5という今朝の坂路での時計について)
「間隔も詰まっていたので、正直あまりやりたくないというのがありましたので、ちょうど良いと思っています」
(前走の
川崎記念・JpnI・5着について)
「極端なスローでしたし、普段から前半モタモタするのですけど、余計にモタモタしたような競馬をしていましたので、仕方ないかなと思います」
(レース後の馬の状態は?)
「使った後、珍しくトモと背中に少し疲れが見えましたが、1週間様子を見てだいぶ疲れが取れてきたので、大丈夫だろうと判断しました」
(では中間ここまでは良い状態で?)
「競馬を使ってから日曜日まではどうかなと思ったのですが、登録してそこからは回復してきましたので、大丈夫だと思います」
(2回目の挑戦の
フェブラリーSに勝つためのポイントは?)
「自分から勝ちに行く競馬というより、ある程度流れて差しが決まるような展開が助かるのですが、この馬の場合中央のダートの方が切れが増しますので、そういう展開になってほしいです」
(東京のマイルは3勝だが、芝スタートやコーナー2つについては?)
「芝スタートは問題あるのですが、ペースが流れてくれて差しが決まりやすい展開になって、(直線で)前があいてくれれば飛んできそうな感じはしますね」
(初コンビとなるミナリク騎手の印象は?)
「達者でパワフルなジョッキーだと思います」
(どのような指示を?)
「枠順を見て考えようかなと思っています。多分スタートして最後方になると思いますが、その後のポジションですよね。いろいろな想定でジョッキーとは話をしたいなと思っています。自分の競馬というか、仕掛けのタイミングだとは思うのですけど、その辺はいろいろ相談しようと思っています」
(最後に意気込みを)
「1600は若干忙しいかなと思われていますが、この距離ならそれなりのペースで流れるでしょうし、中央のダートの方が切れは増しますので、飛んできてくれるよう応援よろしくお願い致します」
(取材・文:佐々木祥恵)