「京都牝馬S・G3」(17日、京都)
直線のたたき合いを制したのは、1番人気の
ミスパンテール。晴天の下、みぞれが降り注ぐ淀のターフを大外から一気に突き抜け、破竹の3連勝で、
ターコイズSに続く重賞連覇を飾った。
4角入り口では外から
エスティタートにまくられ、後手に回る場面が。それでも、残り300メートルでエンジンがかかると、闘志満々に“
ファイト
バック”。最後は根性でラ
イバルをねじ伏せた。
横山典は「この前ほどの切れではなかったが、下が悪かったせいかな。よく頑張ってくれた」とたたえたが、手放しでは喜ばない。大舞台への期待を込めて「返し馬からテンションが高いのが気になった。そのあたりが良くなれば」と精神面の成長を課題に挙げた。
前走後は放牧へは出さずに在厩調整。昆師は「この形で走ってもらわないと、今後の計算が立たないので」と納得の表情だ。春の最大目標は
ヴィクトリアマイル(5月13日・東京)。「それなりに開花してきたのかな。うまくG1まで持っていきたい」と指揮官。強いハートの“女豹”が、マイル女王へ名乗りを上げた。
提供:デイリースポーツ