好メンバーが揃った
中山記念(GII・中山芝1800m)に、美浦からも楽しみな馬たちが出走してくる。各馬について、追い切り後の関係者のコメント。
■
アエロリット(牝4・美浦・
菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「昨年に比べて精神的にドッシリしてきました。馬体も大きくなって筋肉の質も良くなって、力強さも出てきましたね。前走(
秋華賞・GI・7着)は朝から雨が降っていましたし、前に行く競馬になってマークが厳しくなってしまいました。レース後は目に外傷を負ったこともあり慎重に立ち上げましたが、回復も順調でした。精神的な落ち着きが出てきましたので、今週(2/21)は実戦を想定した形でピリッとさせるような追い切りでしたが、馬にも余裕があって動きもスムーズで時計もまずまずでした。
休み明けですけど競馬場で気持ちも変わってくると思いますし、久々も気になりません。今回は関西圏への輸送ではないので、プラス体重での出走になるでしょう。今回の中山の1800mも、この馬のリズムで走れば問題ないと思います。
ヴィクトリアマイルが春の目標ですが、その前に強い相手と戦ってこの馬の能力を判断したいと考えています」
■
ウインブライト(牡4・美浦・
畠山吉宏)について、畠山調教師。
「先週は少し強めの追い切りでしたので、反動が若干出たのですが、週末しっかりケアをしています。今週(2/21)は単走でしたが、予定通りの追い切りができました。メンバーは強くなりますが、脚をどこで使うか次第になるでしょう。他の馬の前に出るとフワッとするところがありますので、そのあたりを考慮した競馬をしてほしいですね」
■
サクラアンプルール(牡7・美浦・
金成貴史)について、金成調教師。
「先週はビッシリとやっていますし、今週(2/21)の追い切りは十分な動きでした。以前は追い切った後に体が減りましたが、今は飼い葉食いも落ちなくなりました。前走(
有馬記念・GI・16着)は不利があったことで力を出せずに終わりましたが、競馬ですから仕方ありません。中間もいつも通りの調整ができましたし、精神面も悪くないと思います。体付きもしっかりしてきましたし、前走と同じくらいの馬体重で出走できそうです」
■
マルターズアポジー(牡6・美浦・
堀井雅広)について、
柴田善臣騎手。
「馬にヤル気があって、こちらが何もしなくても行きそうな感じがありますね。ダクを踏んでいる時も、先週より今週の方が身のこなしが良くなっていて、追い切りもスムーズな動きでした。競馬で乗ったことがないので、レースでどのくらいのペースで行くのかはわかりませんが、これまでの経験もありますから、馬もわかっていると思います。馬の邪魔をしなように乗るだけですね」
■
マイネルハニー(牡5・美浦・栗田博憲)について、栗田調教師。
「今週(2/21)は併せた相手が1勝馬だったので、突き放す形の追い切りになりましたが、良い動きでしたし、良い意味で状態は維持しています。前走(
白富士S・OP・1着)は1ハロン距離が長いように思いましたが、よく踏ん張ってくれました。今回1800mに距離短縮になるのは良いですし、コーナー4回のコース形態も向くでしょう。今回も自分の競馬をして、強いメンバー相手にどこまでやれるか見てみたいと思います」
■
ショウナンバッハ(牡7・美浦・
上原博之)について、上原調教師。
「今週(2/21)の追い切りは動きも良かったですし、良い状態を維持できています。前走(
AJCC・GII・6着)はあそこまで行くとは思わなかったですし、チグハグな競馬になってしまいました。前走後は在厩で調整をしていますが、順調です。ここのところトモがしっかりしてきましたし、中山の1800mでも流れに乗って競馬ができるのではないかと思います」
■
マイネルサージュ(牡6・美浦・
鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「今週(2/21)の追い切りは動きも良く、調子は良いですね。オープンに昇級してから今ひとつの着順が続いていましたが、前走(
白富士S・3着)のように脚をうまく溜めることができれば、終い良い脚を使ってくれます。1800mは久々になりますが、ペースが流れてくれる分、競馬はしやすいでしょう」
(取材・文:佐々木祥恵)