「
黒船賞・Jpn3」(20日、高知)
9番人気で兵庫所属の
エイシンヴァラーがJRA勢の強豪馬を撃破して重賞初制覇。地方所属としては第1回(1998年)の
リバーセキトバ(高知)以来となる快挙となった。1番人気の
キングズガードが2着、2番人気の
ブルドッグボスが3着に入り、3連単は29万円を超える大波乱の決着。3番人気の
グレイスフルリープは逃げ粘れず5着に終わった。
兵庫の伏兵が大金星だ。前日から雨が降り続ける不良馬場で、
エイシンヴァラーが低評価を覆す、見事な差し切り勝ちを決めた。
後続を引き離して逃げる
グレイスフルリープを見る形で、道中は3番手を追走。直線に入ると、4角で内を突き早々と先頭に立った
ブルドッグボス、最内から伸びてきた
キングズガードとゴール前で接戦となったが、外から力強く伸びて、先頭でゴールを駆け抜けた。
鞍上の
下原理は「今回は正直掲示板が目標でしたけど、それ以上に馬が応えてくれました」と愛馬をねぎらいながら「最後は(
ブルドッグボスに騎乗した)大先輩の岩田さんをやっつけることができて、気持ち良かったです」と、元兵庫所属の名手に競り勝ち笑顔。「
黒船賞勝ったぞ!」と雄たけびを上げ、全身で喜びを表現した。
提供:デイリースポーツ