「魁!海外馬券塾」(21日)
ドバイワールドCは、オールウェザーで行われていた10〜14年を除くと、米国の実績最上位の馬が圧倒的な好成績を残している。
今年、その座にいるのはウ
エストコーストだ。3歳時の昨年は同世代相手のG1を連勝。BCクラシックと今年初戦の
ペガサスワールドCでは1世代上のガンランナーにこそかなわず3着、2着と敗れたものの、王者に真っ向勝負を挑むだけの力量を見せた。
好位から早めに押し上げる
スタイルで、コーナーで加速できる器用さがある。逃げの手にも出られる自在性があり、〈6310〉の成績が示す通り崩れる可能性の極めて小さい馬だ。
相手候補はいずれも弱点を抱える。
タリスマニック(仏国)は昨年の
BCターフを制した芝の一流馬だが、初ダートが大きな割引に。フォーエヴァーアンブライドルド(米国)は牝馬限定G1でも大差で勝った記録はなく、牡馬相手では疑問。地元UAEのノースアメリカと
サンダースノーは力不足と思われる。
ガンネヴェラとムブタヒージの米国勢が2番手を争うが、ムブタヒージとの比較なら
アウォーディーもほとんど差はない。いずれにせよ、ウ
エストコーストの相手探しムードだ。(海外競馬コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ