「ドバイターフ・ＵＡＥ・Ｇ１」（３１日、メイダン）

　１８年も計６レースに日本から大挙１４頭が遠征。特に１７年のダービー馬レイデオロなどが参戦するシーマクラシック、１６年覇者リアルスティール、１７年覇者ヴィブロスなど５頭が参戦するターフは、馬券的な面白さだけでなく、日本馬のＶも大いに期待される。なお、日本で発売される４レースの出走馬が２６日に確定。馬番、ゲート番は２８日に確定する。

　ヴィブロスが、連覇を目指して１８年も海を渡った。既に現地時間２０日に現地入りし、友道師は「着いてから量ったら４２６キロ。（前走から）１０キロ減ったけど、まだ時間はあるし、戻ると思う。左回りの千八もちょうどいいからね」と、大一番を楽しみにする。

　１８年も“必勝ローテ”で臨む。前哨戦には、１７年と同じ中山記念を選択。「去年うまくいった形だしね。前走は競馬でスイッチが入らずに終わったのでケロッとしていた。調教代わりみたいな感じ。今は本当に充実しているよ」と、１７年の５着を下回る８着敗退にも悲観の色はない。

　やれることは全てやる。元メジャーリーガーの大魔神こと佐々木オーナーが験担ぎを大事にしており、師は「レース前日の食事場所も去年と同じ店のイタリア料理だと思う。１７年は一番いい席には（アウォーディーなどの）前田（幸治）オーナーたちがいてね。１８年も２番目の席じゃないかな」と笑いながら明かす。ローテだけでなく、こんな“Ｖルーティン”で勝利を呼び込むつもりだ。

　１７年Ｖに導いたモレイラがネオリアリズムに騎乗するため、鞍上には新馬戦２着時以来のＣ・デムーロを迎える。「癖のある馬じゃないから大丈夫。ここ何年かの騎乗を見たら追えるし、コンスタントにいいよね。兄貴（Ｍ・デムーロ）はムラがあるけど」と笑わせ、期待を込めた。同じ週の大阪杯には、異父兄シュヴァルグランも出走。「きょうだいで（Ｇ１に）出られてうれしいし、光栄。頑張ってほしい」。妹が海外から勝利を届け、最高の形で兄にバトンをつなぐ。

提供：デイリースポーツ