シュヴァルグランが2000mを走るのは3歳の夏、500万下条件を走って以来となりますね。陣営はこれを不安視しているのでしょうか? 調教パートナーの大江助手に伺ったところ「展開ひとつだと思いますね」という答えが返ってきました。
「最近は走っていない距離というのはありますね。ただ、馬自体の操作性は高くて素直なので、競馬に対して戸惑うことはないと思います。レースの流れが緩くなってよーいドンの競馬になると合わないと思います。でも、今回はある程度メンバーもそろっていますからね。ある程度流れてくれれば、
シュヴァルグランのスタミナや操作性の良さがいきてくると思います」
シュヴァルグランは昨年秋、
ジャパンカップを勝ったことでひと皮むけた印象があります。どのあたりが変わったのでしょう?
「もともと、とても賢い馬なんです。人間が求めたことしかやらないので、そのあたりを意識して調教で気を抜かせないように工夫してきました。すると馬もよく応えてくれました」
確かに!
シュヴァルグランといえば調教は動かない馬というレッテルが貼られていましたけど、それはもう過去のことと言えそうですね。
「今でもGIを使う馬にしては調教は動かないほうだとは思います。でももう、調教はまったく動かない馬、というレッテルははがしてもらっていいと思います」
(取材・文:花岡貴子)