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マイルへの距離延長後は順当決着の傾向/阪神牝馬S展望

  • 2018年04月04日(水) 06時00分
 2015年までは芝1400mで行われていたが、一昨年から芝1600mに延長された。翌日の桜花賞も含めて、阪神芝1600mは牝馬クラシックに向けて重要レースがたびたび行われる条件で、牝馬の基幹的なコースとも言える。距離延長以降は多くの一流馬がヴィクトリアマイルへのひと叩きとして登場するようになった。

1.順当決着の傾向強まる

 距離が延長されて初年度の一昨年は、2番人気スマートレイアーと1番人気ミッキークイーンで決着して、昨年は1番人気ミッキークイーンと3番人気アドマイヤリードがワンツー。1400m時代とは打って変わって人気サイドの決着が続いている。もともと阪神芝1600mは紛れが生じにくく、順当に決着する傾向が強いコース。人気馬の信頼度が増したことは間違いない。

2.牡馬混合戦の経験が活きる

 一昨年の勝ち馬スマートレイアーは、前走で牡馬相手に東京新聞杯を勝っていて、2着のミッキークイーンの前走は、3番人気に支持された前年のジャパンカップだった。ミッキークイーンは、勝った昨年も有馬記念を5着して以来の臨戦。前走で牝馬限定重賞を使われていた組よりも、牡馬を相手に戦ってきた組がはっきり優位に立っている。ちなみに、この傾向は距離延長以前も同様。

3.牝馬は近況を重視

 距離1400mの頃から前走1着馬が強いレースという傾向があり、該当する馬は過去10年で[7-2-2-24]。距離延長以降の2年間の連対馬も、GI帰りの馬以外は前走を勝ってきた馬だった。リズムが狂った馬を必要以上に追いかけるのは得策ではない。


 リスグラシューは3歳時は未勝利に終わったが、今年初戦の東京新聞杯を完勝。もともとスタートに難があった馬が、前走ではいつになく道中の行きぷりに余裕があった。先行力が強化されて素質が開花するパターンは、先週のスワーヴリチャードと同様で、ハーツクライ産駒の典型的な成長曲線である。いまの状態ならば、強力なライバルたちも負かすことができるだろう。

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