デビューから無傷の4連勝で
桜花賞(4月8日・阪神芝1600m)を迎える
ラッキーライラック(栗東・
松永幹夫厩舎)。ここまで順調に追い切りを消化していて、先週はCWコースで6F82.2秒、1F11.6秒と素晴らしい動きを披露。ここでしっかり負荷をかけたということで、今朝4日は終い重点の追い切りとなった。
そこで気になっていたのは、前半ゆっくり走った時に行きたがらないかどうか。実際、CWでの6Fから5F標識区間のラップは17.2秒。これだけ遅いラップになれば、追走している相手を追い抜こうとか、首を振る仕草を見せても不思議でない。しかし、そんなところを一切見せず、スムーズな走りで追走。
先行していたのが
フェルメッツァということもあり、追いつくのは楽だったが、簡単に抜け出すという状況ではなかった。よって、最後まで先着しているかどうか判別のつきにくい状況だったが、僅かにこちらが先着してゴール。見た目だけで判断すると先週よりも派手さはない。
しかし、時計は6F84.7-5F67.5-4F52.6-3F38.1-1F11.3秒と終いはこれ以上ない数字。競馬に絶対はない、とよく言われることだが、少々のアク
シデントが起こったとしても、それを跳ね返すだけの逞しさがある。そんな評価をしたくなる絶対女王ではないだろうか。
(取材・文:井内利彰)