武豊騎手が跨って、
桜花賞(4月8日・阪神芝1600m)の最終追い切りを行った
マウレア(美浦・
手塚貴久厩舎)。1回目のハローが終了した直後のCWコースで、先週と同じ
ヤングマンパワーとの併せ馬を行っている。
栗東に滞在して、最初の頃は煩い仕草も見られたが、今ではすっかりと落ち着いている。馬場入りも平然としていて、
ヤングマンパワーを追走する姿も落ち着いたもの。6F標識のあたりで3馬身ちょっとは追いかけていたが、これは先週と同じような距離感。
少しずつラップを速めていって、3コーナーすぎではかなりスピードに乗っていた。そこから最後の直線に向くところで更に加速していき、前に追いつくと、そこからは馬体を併走してゴール前追い比べ。結局、前に出るところはなく、ほぼ同時にゴール。先週は先着した相手だけに、見た目には少し物足りなさもあるかも知れない。
ただ、時計は6F81.3-5F66.4-4F51.8-3F37.7-1F12.0秒。先週のニュースで記したように
ヤングマンパワーはゴール前で少し気を抜くようなところを見せて遅れただけで、環境に慣れた今なら、簡単に先着できる相手ではない。むしろ最後までしっかり負荷をかけることができたのは滞在しているからこそ。その強みを最大限に発揮して「いざ逆転」といったところだろう。
(取材・文:井内利彰)