「
皐月賞・G1」(15日、中山)
牡馬クラシック初戦に向け、理想通りの仕上がりになりつつある。
ステルヴィオは13日朝、美浦坂路を4F65秒3-15秒7で駆け上がったあと、確認のためゲートを通すなど入念なメニューを消化した。「追い切り翌日の木曜は少し疲れているかなと感じましたが、午後には回復していたので安心しました」と太田助手。週末の天候悪化は決して歓迎とは言えないタイプだが、馬自身は最高のパフォーマンスを出せる状態と言って良さそうだ。
前走のス
プリングSは先頭に立った
エポカドーロを目掛けて、急坂を上がってからもグイグイと末脚を伸ばしてきっちり鼻差でかわした。ハードなレースだっただけに陣営は細心の注意を払いながら調整を進めてきた。
「レースの反動がないかが気になりましたが、反動がないどころか、むしろ状態が上がってきています」と同助手も驚くほどの上積みを示している。8枠15番は1990年の
ハクタイセイを最後に勝ち馬が出ていないが、そんな嫌なデータも吹き飛ばしてくれそうだ。
先週の
桜花賞を
アーモンドアイで制したルメールにとっては、現役では5人目、外国人としては史上初となる3歳クラシック完全制覇の偉業が懸かる一戦。2度の敗戦でともに先着を許した
ダノンプレミアムのリタイアで、チャンスが広がったここはきっちりものにしたい。
提供:デイリースポーツ