天皇賞(春)に向けて、
クリンチャーの気配がすごくいいんです。
水曜は雨の中、ウッドチップコースで1週前追い切りが行われました。終い重点、上がり1ハロンが12.4という内容。
「今年は3戦目ですし、このくらいの負荷がちょうどいいと思いました。いい反応で、満点の追い切りが出来ましたよ」と宮本師は満面の笑みを浮かべます。
今年は
京都記念から始動。それまでは“叩き良化型”とされてきた
クリンチャーですが、そんな彼にあえてしっかりと追い切りをかけたことがプラスに働きました。
「体質もしっかりしてきたことから、初戦からしっかりと追い切ってレースに臨み勝つことができました。前走の
阪神大賞典は序盤からかかってしまったけれど、3着に粘りこみましたよね。負けましたが、改めて力をつけてきたことを実感させられました」
馬体的にはまだ成長の余地は残していますが、かなり完成形に近づいてきました。
「本当にいい体をしていますね。ここまで理想どおりにこれました」
10月7日にフランス・ロンシャン競馬場で行われる
凱旋門賞への一次登録の申請も済ませています。
「でも、まだ
クリンチャーはGIを勝っていませんしね。結果を出して、秋につなげていきたいです」
(取材・文:花岡貴子)