29日、シャティン競馬場で行われたクイーンエリザベスII世C(G1・芝2000m)は、3番手で進めたW.ビュイック騎手騎乗のパキスタンスター(香・A.
クルーズ厩舎)が直線で内から抜け出し、後続を突き離し3馬身差の圧勝。勝ちタイムは良馬場で2:00.21。国内発売では5番人気、単勝790円だった。
以下、A.
サナ騎手騎乗の7番人気ゴールドマウント(香・A.
クルーズ厩舎)、B.プレブル騎手騎乗の6番人気
イーグルウェイ(香・J.ムーア厩舎)と伏兵が続き、3連単209530円と波乱の結末。
日本から参戦、C.デムーロ騎手騎乗の
アルアイン(栗東・
池江泰寿厩舎)は中団からレースを進め第4コーナーでは前を射程圏内に入れる勢いだったが、直線伸びず5着。T.
ベリー騎手騎乗の
ダンビュライト(栗東・
音無秀孝厩舎)は2番手で進めたが、直線で後続に飲み込まれ7着だった。
パキスタンスターは
父Shamardal、
母Nina Celebre、その父Peintre Celebreという血統。昨年のこのレースで
ネオリアリズムの2着になるなどの実績馬だが、デビュー戦では出遅れ、離れた最後方から直線だけで大外一気の差し切り勝利、G3・プレミアプレートではスタート後200mほどで走るのを拒否し超大差負け、その後のバリア
トライアルでも同様のクセを繰り返し出走停止処分を受けるなど、稀代のクセ馬として知られていたが、この大舞台で実力馬が初のG1の勲章を手に入れた。