桜花賞2着の
ラッキーライラックは21日、短期リフレッシュ放牧を終えて栗東トレセンに戻った。
担当の丸内助手によれば「
オークスに向けてちょうどいい状態で戻ってきた」そうだ。
「放牧の期間が長くなると馬が緩むことがあります。ちょっとひと息ついてきた程度のお休みです。翌22日からコースに出て調教を再開しています」(以下、コメントは丸内助手)
25日(水曜)はいつもどおりウッドチップコースで15-15程度の時計も出した。日本の競馬マスコミでは“1ハロン15秒を切ったら調教時計として計測する”という古くからの周知事項がある。そのため、
ラッキーライラックの
桜花賞後の初時計として記録されている。
「
桜花賞が終わったので、坂路などを併用したマイル仕様の調整は終わりました。このときは“のびのびと走らせたい”という意識でCWを2周。想定どおりのラップでした」
今年は
大阪杯の時期に桜が満開になるほど暖かくなり、
桜花賞前は再び冬を思わせるほど冷え込んだ。結果的にはそれも
ラッキーライラックにはあまりいい出来事ではなかったようだ。
「
ラッキーライラックは体をしっかり動かすなどして体を温めたほうがいいタイプです。これから
オークスに向けての時期は
桜花賞前ほど冷え込むことはないはずなので、体調管理もしやすくなるでしょう」
26日現在、馬体重は500キロ。
オークス制覇へ向けて順調な滑り出しを見せている。
「走り方から距離は延びたほうがいいと感じています。
桜花賞では1番人気で1枠1番に当たり、スタートから出していかなければいけないなど厳しい内容になりました。でも、負けはしたけれど、あの流れで人気を背負った上であのラップで走れたのは立派でした。この経験は
ラッキーライラックの今後の糧になるはずです。また、
オークスに向けて頑張っていきます」
(取材・文:花岡貴子)