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【QE2世C】タイムワープ逃走宣言 名伯楽も自信アリ

デイリースポーツ
  • 2018年04月28日(土) 06時00分
 「クイーンエリザベス2世C・香港G1」(29日、シャティン)

 シャティン競馬場の厩舎と馬場をマウンテンバイクでせわしなく行き来する男がいる。クイーンエリザベス2世Cにタイムワープ、パキスタンスター、ゴールドマウントの3頭を出走させる香港の名将・クルーズ師だ。

 調教に向かう所属馬の雰囲気を角馬場でチェックし、すぐさま馬場へ移動。追い切りが終わると角馬場に戻り、引き揚げる姿を自分の目で確認する。61歳とは思えないアグレッシブな行動。ここに名将と呼ばれるゆえんがあるのかもしれない。

 日本でも05年スプリンターズSサイレントウィットネス)、06年安田記念(ブリッシュラック)のG1・2勝を挙げる名伯楽は、マスコミをはぐらかすように「3頭ともいいよ」と軽く受け流しつつも、やはりネオリアリズム(3着)など、日本馬3頭を蹴散らし、昨年末の香港Cを制したタイムワープへの期待が大きいようだ。

 香港Cを含め、同舞台のG1・2勝が逃げ切り勝ち。前走では逃げられず10着に崩れているだけに、その戦法に注目が集まる。トレーナーは「前走はマイルでペースが速かったが、今回は距離が違う。いつも通りの競馬をするだけで、いまさら戦法を変えるつもりはないよ」と改めて“逃げ宣言”を放った。

 前々走のG1・香港ゴールドCは1分59秒9のレコードタイムで逃走V。シャティン芝2000メートルで、初めて2分の壁を破った快速馬が、今回も日本馬の前に立ちはだかる。

提供:デイリースポーツ

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