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強気に攻めたサクセスエナジー初戴冠/かきつばた記念回顧(斎藤修)

  • 2018年05月01日(火) 18時00分
 ダートグレードではレース前から中央勢同士の争いというようなオッズになることもめずらしくないが、ここ1、2年ほど、短距離路線では地方勢も充実していて、今回は地方馬も拮抗した人気となった。昨年のこのレースをトウケイタイガーが制して以降、地方馬ではブルドッグボス(クラスターC)、キタサンミカヅキ(東京盃)、エイシンヴァラー(黒船賞)がダートグレードの短距離戦(2歳戦を除く)を制していて、そのうちキタサンミカヅキを除く3頭が出走してきた。

 しかし結果は、中央勢が3着までを占め、2着争いにからんだエイシンヴァラーの4着が地方馬の最先着だった。

 要因として、まずひとつ考えられるのが厳しいペース。今年も昨年同様の良馬場で、昨年は逃げたトウケイタイガーの最初の3Fが37秒1だったのに対して、今回は36秒2。抜群のスタート切ったのはエイシンヴァラーで、トウケイタイガーは出遅れというほどではないもののやや後手を踏んだ感じで、エイシンヴァラーをとらえるまでにかなり脚を使っている。さらに外からはサクセスエナジーも行ければ行こうという勢いで、向正面までクビ〜半馬身ほどの差でプレッシャーを受けたトウケイタイガーには相当に厳しいペースだったと思われる。

 勝ったサクセスエナジーは前半の厳しいペースをみずから演出し、楽な手ごたえのまま3コーナー先頭、上り3Fを37秒3でまとめたレースぶりは評価できる。今回は重賞初挑戦ゆえのハンデ54kgだが、今後は57kg前後か、それ以上の斤量で真価が問われることになる。

 2着に負けたとはいえあらためて能力の高さを示したのがキングズガードだ。前半が速くなったぶん、後方3番手からという脚質は仕方ないのだろう。それでいて3コーナーから大外をまくってきての上り36秒6は見るからに際立っていた。勝ったサクセスエナジーより4kg重いトップハンデ58kgを考えるとなおさらだ。前走高知の黒船賞では内の馬場が重いところを通らされてのきわどい2着だっただけに、運が悪いというか、巡り合わせのアヤと言うべきか。

 9歳でダート初参戦となったサンライズメジャーのきわどい3着は、なんとも評価が難しい。地方の小回りのダートが合っていたのか、たまたまなのか。内を通って無理せず位置取りを上げた大野拓弥騎手の好騎乗もあった。

 そして地方馬が上位に食い込めなかったもうひとつの要因として考えられるのが、有力馬の臨戦過程と、そこから想像される馬の状態。地方の有力馬で能力を発揮したのは4着のエイシンヴァラーだけだったのではないか。単勝15.0倍はトウケイタイガー(12.7倍)より下の7番人気ではあったが、前走黒船賞の勝利がフロックではなかったことを示した。

 ブルドッグボスは4コーナーで先団のうしろにつけていたものの、直線では伸びを欠いて5着。昨年7月、中央から浦和への移籍初戦となった習志野きらっとスプリントから休みなく使われてきて11戦目。しかも前走東京スプリントから中11日という強行軍。馬体重マイナス12kgは輸送もあってのことだけに問題ないと思うが、勝ち馬から1秒1差は、習志野きらっとスプリント以来となる勝ち馬から1秒以上の差での完敗だった。

 4番人気に期待されたカツゲキキトキトも、昨年8月のくろゆり賞からほぼ休みなく使われて11戦目。地方馬同士ならともかく、中央馬相手の1400m戦の流れはこの馬にはちょっと忙しい。

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