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あのGI馬と同等! ケイアイ乗った騎手誰もが「GI級」と/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年05月02日(水) 18時00分
 平田厩舎で初めてのGI馬といえば、カレンブラックヒル。デビューから無傷の4連勝でNHKマイルC(2012年)を制し、古馬との初対戦だった秋の毎日王冠も突破した当時は、その戦績の類似性から「エルコンドルパサーの再来」という声も上がったほどだ。

 そんな厩舎黎明期の快速GI馬と比較しても、「同じレベルの高い潜在能力を持っています」と小林助手が豪語するのが今年のNHKマイルCに出走するケイアイノーテックだ。

「“今の成績(6戦2勝)で何を言ってるんだ”と言われるかもしれないけど、今まで乗ってくれたジョッキーの誰もが“GI級”と言ってくれてるんですよ」

 そういえば、前々走の500万下を圧勝した後に、担当の佐々木助手からこんな話を聞いた。

「乗っていた川田騎手がえらい絶賛してくれまして。“(NHK)マイルCもいける”って。次は他に先約があって乗れないことを非常に残念がっていましたね」

 “次”にあたるニュージーランドTでは2着に敗れたものの、「初の関東輸送で体が(12キロも)減ってしまって…。それに権利を確実に取るためには早めに動いていかざるを得なかった。勝ち馬(カツジ)には、その展開もハマったかな」。

 そもそも馬なり調教2本だけで臨んだ調教過程は「(NHK)マイルCを見据えて、お釣りを残した仕上げ」だった。収得賞金900万円とGI出走が確定していない段階で、すでに本番を視野に入れた調教をしていたのは、裏を返せば“しっかり仕上げなくても権利は取れる”計算があったのだろう。そのもくろみ通り、きっちり権利を確保したあたりがこの馬の潜在能力の高さでもある。

「前走で減った体はすぐ戻って1週前の段階で470キロ。関東への輸送も2度目なら慣れてくれるのでは」と佐々木助手。

 ちなみに佐々木助手は母ケイアイガーベラも現役時代に担当。お母さんは左回りがサッパリだったが、その子供は調教で乗っている限り、「左回りも右回りも走りは一緒」とのこと。

 厩舎初GIの思い出の舞台で、カレンブラックヒルをほうふつさせる(脚質は全然違うが…)勝ちっぷりを見せることができるのか。ケイアイノーテックの走りに注目したい。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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