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サトノアーサーなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年05月03日(木) 12時30分
 このところ、毎週火曜日と水曜日に雨が降る傾向が続いているが、今週の栗東も水曜日が雨。とはいっても、追い切り時間からずれており、雨が降ったのは2日の午後から3日の朝。調教開始前には雨が止んでいたので、ほとんど追い切りに影響はなかった。

 気温に関しては、寒くなく暑くなく。動けば軽く汗ばむような状況なので、しっかりと調教を課せば、太目が残るといったこともないはず。調教での動きがレースでの結果に反映されやすい時期でもある。

【坂路/4F51.9秒】
 2日。一番時計はシュウジ(栗東・須貝尚介厩舎)とリスグラシュー(栗東・矢作芳人厩舎)の4F49.9秒。4F51秒台の頭数もかなり多くなり、一時期の時計を要した頃からは馬場状態が一変している。ウッドチップの入れ替え時期と雨が重なって時計が出にくくなっていたが、今週あたりは入れ替えたウッドチップがなじんできたといったところだろう。

 2回目のハロー終了直後の時間帯にファントムメナス(栗東・安田隆行厩舎)が4F目11.6秒。4F55.0秒と全体が遅かったとはいえ、デビュー戦二桁着順のキャリア1戦馬がこの時計には驚き。この馬自身が動けるようになったことは間違いないと思うが、時計が出やすい馬場だったことも間違いない。

 3日。一番時計は4F51.6秒のショウナンタイザン(栗東・梅田智之厩舎)。数字は速くないが、追い切り頭数が少なかったことを思えば、雨の影響を受けて時計を要する状態に変化したというわけではないはず。

 その証拠というわけではないが、3歳未出走のロイヤルディクリー(栗東・藤岡健一厩舎)が4F53.1秒、2F25.3秒、1F12.5秒。時計を要する先週の馬場でもしっかり動けていたが、時計は4F56.4秒。追うごとに馬が良くなっていることもあるが、今週の方がかなり走りやすい馬場だったということだろう。

 先週の馬場差は26日が「+0.5秒」。今週は先週よりも時計が出やすい状態。基準時計と比較すれば、ほぼ同じくらい。ということで、今週の馬場差は2日、3日とも『-0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 2日。先週は時計を要する馬場になっていたが、今週は再び時計が出やすい状態へ戻ってきた。とはいっても、6F80秒を切る時計がバンバン出るといった感じではなく、前半をゆったり入って、後半速いラップといった感じ。よって、4F時計は50秒を切ってくる時計も目立っていた。

 時計も含めて、素晴らしい動きだったのはアンコールプリュ(栗東・友道康夫厩舎)。手控えた印象のある調教内容だった前走から一転、今回は攻めに攻めた調教内容。最終追い切りもフィリーズRで好走したCWへ戻し、時計もかなり速い。追い切り翌日も角馬場で調整しているが、馬体の充実ぶりも目立っている。

 3日。前走洛陽Sでようやく3勝目を挙げたサトノアーサー(栗東・池江泰寿厩舎)。前走後は一旦放牧へ出されており、4月27日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩。今回はメイS(5月19日・東京芝1800m)に向けて調整中。この日は単走での追い切りだったが、2コーナーから入って、6Fから時計を出す内容となった。

 6F標識から5F標識は落ち着いた走りだったが、3コーナーあたりではラップも一気に速くなったように、行く気満々の走りっぷり。とはいっても、唸るほどの力みはなかったが、これは帰厩してまもない追い切りということが影響している感じ。力みがない状態で、あの大きなストライドを繰り出すことができれば、G1でも十分に通用するはず。今回の6F81.8〜5F65.6〜4F51.8〜3F38.6〜1F12.1秒という時計が、併せ馬でありながらゆったりとした走りでマークできるようになれば。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。今週は先週よりも時計が出やすい馬場。全体的な時計の出方を見て、2日、3日とも馬場差は『-0.8秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は藤原英昭厩舎中内田充正厩舎のみ。雨は降っていないものの、芝生の状態はあまり良くない。よって、今週の馬場差は2日、3日とも『+1.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数はかなり少なくなった。馬場状態に関しては、走っている時に蹴り上げられる塊が大きくてバラつく感じなので、馬場自体は柔らかいのだろう。馬場差は2日、3日とも『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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