「
ヴィクトリアマイル・G1」(13日、東京)
天才少女の復活なるか-。1年前、
オークスでG1・2勝目を挙げた
ソウルスターリングは、間違いなく世代最強牝馬の座に君臨していた。しかし、17年秋の
毎日王冠(8着)から古馬の牡馬一線級を相手に3連敗。これでスランプに陥ったのか、牝馬同士の阪神牝馬Sでも10着に終わった。
ただ、藤沢和師は反撃に向けて自信をのぞかせる。「前走は流れが遅いなかでグッと動いて行ってしまったからな。東京のマイル戦なら大丈夫。暖かくなって調子も上向いてきている」。17年の
毎日王冠時、放牧先から帰厩した同馬の馬体を見たトレーナーは、物足りなさを感じ取っていたという。今回も休養明けとあって不安はあったそうだが、「体が戻るまでに手間取ったけど、この2週間で上向いた。放牧から帰ってくるといつも細くなるんだよ」と表情は明るい。
もう負けられない。追い風は、週末に向けて天候が一気に回復する予報が出ていること。初めてとはいえ、スピードと底力が問われる東京芝のマイル戦はもってこいの舞台だ。「ここは巻き返してほしいな。こんな馬じゃないから少しは良いところを見せないと」。父母合わせてG1・16勝というワールドクラスの良血馬。逆襲に燃える名伯楽の手腕で、再び頂点に返り咲いてみせる。
提供:デイリースポーツ