JRA通算300勝まであと“2”。09年の開業から10年目を迎えた
須貝尚介調教師(51)=栗東=が、豪華ラインアップで今週中の記録到達を目指す。
積み上げてきた298の勝ち星の中で、重賞勝利は
ゴールドシップのG1・6勝を含む29勝。スピードもさることながら、その中身も濃い。須貝師は「1割ぐらいが重賞だものね。人にも馬にも恵まれてきた。ウチの厩舎に携わってくださった方々に感謝しかない」としみじみと語った。
駆け抜けてきた開業からの月日は「がむしゃらだった。早かった」と振り返るが、その歩みはまだ続く。300という数字には「通過点に過ぎない」としながらも「馬を預かった以上は、責任を持って仕事を全うしていく。感謝の気持ちを忘れてはいけない。これからも一戦一戦を大切にして、強い馬づくりにまい進していきたい」と気を引き締めた。
メモリアルの期待がかかる今週は、3場に計9頭がスタンバイ。「去年よりもいいよ」と、連覇を狙う13日の東京11R・
ヴィクトリアマイルの
アドマイヤリードが大一番だが、12日の東京11R・京王杯SCも
アドマイヤゴッドと
シュウジの2頭出しでVを狙う。分厚い布陣で勝利を積み重ね、新たな扉を開く。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ