「
ヴィクトリアマイル・G1」(13日、東京)
ミスパンテールが引いた枠は1枠2番。確認した昆師は「いいところだな。G1で厳しいレースになるほど内枠は有利だから。ウチの厩舎の馬も1枠でG1を勝っている。その意味でもいい枠だね」と笑みを浮かべた。
厩舎の看板を背負った
ディープスカイが、08年のダービーを制した時が1枠1番。11年に
ヒルノダムールが
天皇賞・春を勝ったのは今回のパンテールと同じ1枠2番だ。
11日朝は栗東の角馬場で入念に体をほぐしてから坂路へ。4F69秒5-17秒0と軽めの登坂で息を整えた。落ち着き払った、その姿が順調な調整過程を伝える。
「落ち着いていますし、馬体はパンパンに張りがありますよ。(事前馬体重の前走比)プラス10キロも考えていた通り。調教したものが確実に身になっていると思います。ええ、不安はありません」と昆師は胸を張ってきっぱりと言い切った。
重賞3勝を含む4連勝で挑む3度目のG1。新馬勝ち直後の
チューリップ賞で、当時無敗の
ソウルスターリングの2着に好走したが、
桜花賞16着、
オークス10着と崩れた。だが、ひ弱さが残っていた3歳時の姿はない。その名の通り“女豹”のごとく変貌した素質馬が、
ビッグタイトル奪取を目指して堂々と東上する。
提供:デイリースポーツ