和田竜二騎手とのコンビで2000年にGI・5つを含む8連勝を記録するなど、競走生活通算で国内最多記録となる芝GI・7勝を挙げた
テイエムオペラオーが17日、繋養先の白馬牧場で心臓まひのため死亡した。22歳。
1997年の北海道10月市場で1050万円で落札された同馬は1998年の8月、栗東・岩元市三厩舎からデビュー。追加登録料を支払い当時21歳の和田騎手を背に1999年の
皐月賞でGI初制覇。
アドマイヤベガ・
ナリタトップロードらとのラ
イバル関係の中、
日本ダービーで3着、
菊花賞で2着とクラシックで好走を続けた。
年末の
有馬記念で
グラスワンダー、
スペシャルウィークに続く3着となった翌年、快進撃が始まった。始動戦の
京都記念(GII)から
阪神大賞典(GII)、
天皇賞・春(GI)、
宝塚記念(GI)、
京都大賞典(GII)、
天皇賞・秋(GI)、
ジャパンC(GI)、
有馬記念(GI)と8連勝を記録。そのすべてが1番人気だった。この5つのGIをすべて勝利する通称「
グランドスラム」を達成した馬は
テイエムオペラオー以外には存在しない。
2001年初戦の
大阪杯で連勝は途切れたものの、この年も
天皇賞・春を制覇。
シンボリルドルフと並ぶ芝GI・7勝を達成した。また、
テイエムオペラオーが勝利したGIのうち5回で
メイショウドトウが2着となったことも話題となった。
通算成績は26戦14勝。生涯獲得賞金18億3518万9000円は当時の世界最高額。
JRA顕彰馬選出(2004年)、
JRA賞年度代表馬(2000年)、
JRA賞最優秀4歳以上牡馬(2000年)、
JRA賞最優秀3歳牡馬(1999年)。出走したすべてのレースで
和田竜二騎手が騎乗した。
種牡馬入り後は障害重賞3勝の
テイエムトッパズレ、2008年の
東京ハイジャンプ(JG2)を制した
テイエムエースと、2頭の障害重賞勝ち馬の父となった。20日は東京12Rに
テイエムコンドル、新潟11Rに
テイエムヒッタマゲが出走する。