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桜花賞馬・アーモンドアイを亀谷敬正が血統分析 キーワードは「距離延長」/オークス予想

  • 2018年05月18日(金) 18時00分
 今週末20日に迫った3歳牝馬の頂上決戦・オークス(東京・GI・芝2400m)。今年の最有力馬として出走するのは、新種牡馬・ロードカナロア産駒のアーモンドアイロードカナロアが短距離の王者だったこともあり、産駒は2400mの距離は大丈夫だろうかと考えている人は多いはず。そこで、血統予想でおなじみの亀谷敬正氏にロードカナロア産駒の特徴や、オークス出走に向けての見解を伺った。

◆前走距離が重要なロードカナロア産駒

 オークスに有力馬として出走する桜花賞馬・アーモンドアイの父はロードカナロア。その父はキングカメハメハ

 ロードカナロアキングカメハメハの産駒はいずれも以下のような特徴を持つ馬が多い。

・前走から距離が延びる「距離延長」のローテーションを好み「距離短縮」を苦手とする
・母系が芝血統。特にサンデーサイレンスを持つ母馬との配合では芝中距離馬を出しやすい。母馬のアメリカ色が強い場合は短距離馬やダート馬になりやすい

 競走馬は走る距離を自覚していない。よって同じ競走馬であっても、前走で経験した距離・ローテーションによって発揮できるパフォーマンスは変わる。

 たとえば、ロードカナロアは、芝1200mのGIを5勝。スプリント戦で圧倒的な実績を残せた馬にもかかわらず、芝1200mのGII・セントウルSでは2度、格下相手に断然人気で敗れた。

 2013年セントウルS出走時の前走は1600mの安田記念。つまり400mの「距離短縮」。先に書いたように、キングカメハメハの血を引くロードカナロアには苦手なシチュエーションだった。

 対照的にその安田記念では「距離延長」のローテーションで勝利していた。安田記念出走時の前走は1200mの高松宮記念(GI)。つまり前走から400m距離が延びていた。

 そしてロードカナロア自身がそうであったように、産駒も距離延長のローテーションを好む穏やかな馬は多い。逆に短縮を苦手とする馬が多い。

 距離短縮で芝1400m以下に出走したロードカナロア産駒の牡馬は、5月13日までにのべ12頭。いまだに勝利はなく、連対も1度だけ。ファルコンS(GIII)のダノンスマッシュも断然人気を裏切り7着。先週もオメガラヴィサンが1番人気で敗退した。これも延長を得意とする反面、短縮を苦手とする馬が多いキンカメ、カナロア産駒の特徴を端的に示すデータといえよう。

 桜花賞(1600m)からのローテーションで出走するアーモンドアイオークス(2400m)は、ロードカナロア産駒が得意とする距離延長。母馬はサンデーサイレンス産駒フサイチパンドラ。芝2200mのエリザベス女王杯(GI)勝ち馬でオークス(GI)も2着。ロードカナロアその父キングカメハメハも、母馬の芝中距離適性が高い場合、産駒も芝中距離GI適性に優れた馬を出しやすい。アーモンドアイは「芝中距離への延長適性」が問われるオークスに対応力が高い血統であると言える。
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