「
日本ダービー・G1」(27日、東京)
悲願達成へ-。
蛯名正義騎手(49)=美浦・フリー=が
青葉賞馬
ゴーフォザサミットを駆り、25回目のダービーへ挑む。「競馬に関わる人間は“このレースだけは”という気持ちを持つし、当然自分も持っている」。デビュー32年目、13日には史上4人目のJRA通算2500勝を達成したベテランはうなずく。
これまで2着2回、3着2回。今年と似たシチュエーションで思い出すのは、
青葉賞馬
ハイアーゲームで臨んだ04年だ。「3着、といっても
キングカメハメハ(1着)を負かしに行っての結果だし、2着も
ハーツクライだった。相手がいるのが競馬。自分の馬だけではない、ということだよね」。熟練のキャリアで切り開いた境地は深く、さらに重みを増している。
今年の相棒を「
ハイアーゲームに負けず劣らずの素質がある」と評価。名伯楽・藤沢和師との強力タッグで臨む大一番に「先生が『
マサヨシ、頑張れ!』と言っていたって?直接は言わないんだよな、先生は。オレは腫れ物に触るようなもんだからね(笑)」と肩の力は抜けている。
緊張感と冷静さを
バランス良く保ちつつ、熱さは人一倍。夢のダービージョッキーの称号を目指して、ステッキに思いの丈を込めて振るう。
提供:デイリースポーツ