皐月賞7着の後、栗東に在厩したまま、
日本ダービー(5月27日・東京芝2400m)に向けて調整を続けている
ワグネリアン(栗東・
友道康夫厩舎)。2週前、1週前はCWで追い切り、レース週の今朝23日は予定通り、栗東坂路での最終追い切りとなった。
担当する藤本純調教助手が跨って、坂路馬場での単走。スタート地点では前方に馬がいない状況だったが、後方には同厩舎の追い切りが控えていたので、走り始めのテンションに注目していた。
しかし、スムーズに走り出すと折り合ったまま道中を進める。仕掛けてからすぐに反応しないところは「やっぱりエンジンのかかりは遅いですね」と同助手。しかし、エンジンがかかると「スピードが出過ぎるのを抑えるのが大変」とのこと。
このスピードの出し入れを上手にこなして、時計は4F55.2-3F40.1-2F25.7-1F12.4秒。ラップの踏み方としては申し分なく、最後も余力十分に駆け上がることができている。東京スポーツ杯2歳S1着時と同じ最終追い切りのパターンに戻し、いよいよ本領発揮といったところだろう。
(取材・文:井内利彰)