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ロードカナロアが顕彰馬に 17年は4票及ばず涙も…産駒の活躍後押し

デイリースポーツ
  • 2018年06月13日(水) 06時00分
 JRAは12日、平成30年度の顕彰馬にロードカナロア(牡10歳)が選出されたと発表した。記者投票で156票を集め、選定基準となる投票者190人の4分の3以上(143票)をクリア。平成27年度から選定の対象となった同馬は過去3年の得票率は61%、63%、73%で、17年度はあと4票及ばず、選出されなかった。顕彰馬の選出は28年度のジェンティルドンナに続き、33頭目となった。

 2012、13年のスプリント界を席巻した“世界のロードカナロア”が、選定対象となってから4年目にしてついに基準をクリア。17年はわずか4票及ばず涙をのんだが、種牡馬としての価値を高めたことが得票率アップにつながり、156票を獲得して顕彰馬に選ばれた。

 10年12月の小倉で栗東・安田隆行厩舎からデビュー(新馬戦1着)。11年京阪杯で重賞初Vを決めると、12年のスプリンターズSでG1初制覇。同年暮れの香港スプリント・香港G1で連勝を飾ると、13年春には高松宮記念安田記念の“2階級制覇”を決めた。秋にはスプリンターズS香港スプリント連覇で有終を飾り、19戦13勝(うちG1・6勝を含む、重賞9勝)の戦績で引退。12、13年にはJRA最優秀短距離馬に選出され、2013年には年度代表馬の座に就いている。

 引退後は種牡馬入り。17年夏にデビューした初年度産駒がいきなり活躍し、アーモンドアイ桜花賞オークスを制して18年の牝馬2冠となり、牡馬ではスプリングSを制したステルヴィオがクラシック戦線を沸かした。

 現役時代に管理していた安田隆師は「とても名誉なことで大変光栄に存じます。調教師生活を通してオーナーからご信頼をいただき、厩舎スタッフが一つの目標に向かっていった結果、このような成績を残せたものと考えています」と選出を喜んだ。

 トレーナーにとって印象深いのは香港スプリントの連覇だという。「日本馬にとって凱旋門賞を勝つよりも難しいと言われていたレースで、(現地で)表記された馬名“龍王”に恥じない圧倒的な強さを見せてくれました」。層の厚い香港の強豪スプリンターを蹴散らしての連覇を誇らしげに振り返り、「種牡馬になってからもG1勝ち馬を出していますし、これからも元気で活躍してくれることを願っています」と、父としてのさらなる活躍にも期待を寄せた。

提供:デイリースポーツ

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