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ユニコーンSもイダペガサスだ/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年06月14日(木) 12時00分
 先週の土曜東京メイン・アハルテケSのレース後に、こう思った。やはりサンライズノヴァが勝ったかと。本命にせず何が「やはり」だと読者から批判が聞こえてきそうだが、1番人気のハンデ頭(57.5キロ)が中1週で連続東上。正直、馬券的妙味は感じない。結局、的外れな当方の予想より、5走連続で東京を選択した陣営の執念が、はるかに上。そんなシビアな答えが返ってきたが…。

 それでも「やはり」と感じたのには理由がある。サンライズノヴァに限らず、東京ダ千六は黙ってゴールドアリュール産駒が買い――。近年はこの傾向が顕著だからだ。

 過去10年のフェブラリーSで、延べ4度も優勝馬を輩出するダート界のスーパー種牡馬。その産駒が得意とするのは同舞台のGIIIユニコーンSも同様だ。14年レッドアルヴィス、16年ゴールドドリーム、そして昨年サンライズノヴァと近4年で優勝馬3頭が誕生している。産駒は、おおむね器用さに欠けて、緩急の対応が下手。その半面、リズム良く走れた際のスピードの持続力は半端ない。おそらく広い東京のワンターンがベストなのだろう。

「確かに、そうかもしれませんね」

 当方の問い掛けにこう答えたのは、ユニコーンSの抽選突破(賞金900万21頭で11頭が出走可)を願うイダペガサスの高野祥亨助手。デビュー3戦目で初めて土がついた前走・昇竜S4着(中京ダ1400メートル)の敗因も舞台設定に求められるかもしれない。

「勝負どころで前の馬が邪魔になり、追い出しが遅れ、エンジンがかかったころには時すでに遅し。同じ左回りでも東京と違い、中京では器用さが求められる。それがチグハグな競馬を生んだ原因かもしれません」(同助手)

 前走を度外視すれば東京コースは2戦2勝。まさに典型的なゴールドアリュール産駒だが、デビューから休み休みで4戦目の今回も3か月の放牧明け。ネックは、その体質の弱さか。それでも5月下旬から入念に乗り込まれ、新パートナー・嘉藤貴行とも息を合わせてきたのは心強い。

「重賞ペースなら課題の折り合いもつきそうだし、前走で乗ったルメールはオープンも通用すると言ってくれた。強敵相手に試金石の一戦ですが、抽選をクリアして先につながる競馬ができれば」と高野助手。

 同じく2戦2勝のゴールドアリュール産駒ホウショウナウとともに、当方も抽選突破を願ってやまない一頭である。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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