ロイヤルアスコット開催最終日の6月23日に行われた、古馬によるG2ハードウィックS(芝11F211y)は、オッズ1.57倍の圧倒的1番人気に応えてクリスタルオーシャン(牡4、父シーザスターズ)が優勝。7月28日にアスコットで行われるヨーロッパ12ハロン路線の前半戦の総決算G1キングジョージ6世＆クイーンエリザベスS(芝11F211y)へ向けた前売りで、1番人気の座に躍り出た。

　マイケル・スタウト厩舎のクリスタルオーシャンは、昨年のG1英セントレジャー(芝14F115y)2着馬。今季は、初戦のG3ゴードンリチャーズS(芝9F209y)、続くG3アルライヤンステークス(芝12F)、そしてハードウィックSと無傷の3連勝を飾り、4歳を迎えて本格化した姿を見せている。

　先週まで、キングジョージの前売り1番人気の座にあったのはクラックスマン(牡4、父フランケル)だったが、そのクラックスマンが20日のG1プリンスオヴウェールズS(芝9F212y)で、圧倒的人気を裏切り2着に敗退。この結果を受けて多くのブックメーカーが、クリスタルオーシャンに3.0倍〜3.75倍のオッズを掲げ、キングジョージ1番人気の座に浮上させている。

(文:合田直弘)