27日、
大井競馬場(晴 良)で行われた第41回
帝王賞(JpnI)は、
クリストフ・ルメール騎手が騎乗した2番人気
ゴールドドリームが1番人気
ケイティブレイブとの追い比べを制して勝利。GI(JpnI)4勝目を挙げた。
テイエムジンソクがやや引き離して逃げ、2番手に
オールブラッシュ、
ケイティブレイブが3番手。その後ろに
リッカルドと
アウォーディーが続き、
ゴールドドリームは向正面で内からポジションを上げた。
サウンドトゥルーは後方待機。
4コーナーで
ケイティブレイブが外から2番手に上がり、
ゴールドドリームは3番手の内。直線で
テイエムジンソクを内と外からかわしたこの2頭が、残り200mで馬体を並べて熾烈な追い比べを演じ、
ゴールドドリームがわずかにクビ差競り勝った。勝ちタイム2分4秒2。
去年の優勝馬
ケイティブレイブが2着、1馬身1/2差の3着には4番人気
サウンドトゥルーが追い込んだ。上位3頭は
JRA勢で、4着に
リッカルド(船橋)、5着
ヒガシウィルウィン(船橋)。
ゴールドドリームは
父ゴールドアリュール、
母モンヴェール(母の
父フレンチデピュティ)、牡5歳鹿毛馬。
JRA栗東・
平田修厩舎の管理馬。GI(JpnI)は去年の
フェブラリーSと
チャンピオンズC、今年の
かしわ記念に続く4勝目。
クリストフ・ルメール騎手、
平田修調教師ともに
帝王賞初勝利。
レース後のコメント
1着
ゴールドドリーム クリストフ・ルメール騎手
「すごく嬉しいです。
ゴールドドリームはダートのチャンピオンホースだと思います。レース前は2000mは距離的にギリギリかなと思っていましたが、ロスなくインを回ってよく頑張ってくれました。道中はずっといい感じで、スタートは少し遅かったですが、すぐにハミを取ってポジションを上げられました。最後は福永さんの馬(
ケイティブレイブ)も強かったのですが、よく走ってくれました」
平田修調教師
「大井の2000mで、3歳の時からラ
イバルだった
ケイティブレイブに地方で勝てましたし、今までの課題を克服してくれました。本当に嬉しいです。
かしわ記念の後はここ、と決めていましたし順調に来る事ができました。最後は内から伸びていましたが、
ケイティブレイブの強さも身に染みて知っていましたからね。この後は
チャンピオンズカップに向けて、
南部杯かJBCで復帰する事になるかなと思います。これで名実ともに日本のダートのチャンピオンになれたと思いますし、これからもさらに頑張っていきたいですね」
2着
ケイティブレイブ 福永祐一騎手
「4コーナーで
ゴールドドリームの手応えが良いのが見えていましたが、うまく回れたと思いました。やりたい競馬は出来ました。休み明けでもきっちり仕上がっていましたし、むしろパワーアップした印象でした。今のダート界のチャンピオンホースに肉薄しましたし、力をつけています」
4着
リッカルド 矢野貴之騎手 「いい競馬は出来ました。一瞬おっ、と思いましたが、さすがに相手はGI馬でしたね。でもこの馬も力をつけていますし、この先が楽しみです」
8着
アウォーディー 武豊騎手 「ある程度思い通りのレースは出来ましたが、4コーナーでは手応えがありませんでした。悪くはないのですが、いい時の感じではなかったです」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI