「
CBC賞・G3」(7月1日、中京)
森田厩舎の“ダイメイきょうだい”が27日、栗東坂路で併せ馬を行った。約1馬身の後れを取った弟
ダイメイフジだが、陣営の期待は大。翌週に
安田記念を勝つことになる
モズアスコットを負かした前走の勢いを保ったまま、重賞初Vに挑む。3歳馬
アサクサゲンキは栗東坂路で4F51秒4の好時計をマークして、大きく先着。古馬撃破へ、上々の動きを見せた。
姉と弟の競演。栗東坂路を舞台にしたプレバトルは、ラスト1Fを12秒1でまとめた姉
ダイメイプリンセスが約1馬身先着してエンディングを迎えた。だが、追走する形になった弟
ダイメイフジもラスト1Fは12秒3(4F53秒8-38秒7)。遅れはしたが、ギアはしっかりと替わっていた。
「いつも通りの動きをしてくれましたね。フジの方はけさの体重が522キロと、思っていた以上に体が戻っていたので、しっかりとやりましたが、状態は維持してくれていると思います」。見届けた森田師は体調の良さを確認。併走追いの意図を明かした。
放牧先からの輸送で馬体重がマイナスに転じたこともあって、この中間はカイバの量を増やして対応。増加という答えを得て、最終的に負荷をかける采配が振るえた、という。いい方向に向かっているのは、間違いない。
昨年の夏までは緩さが残り、500万クラスをクリアできずにいたが、放牧を経てグンと成長。冬から春にかけて充実した日々を過ごし、前走では次走の
安田記念で頂点に立つ
モズアスコットを2着に下して、大きく評価を高めることになった。
「前へ行っても、後ろから行っても走ってくれますし、長くいい脚を使えるので」。トレーナーはこう信頼を寄せ、コンビを組むM・デムーロも「直線が長いというのはいいと思います」と中京への順応性に言及して、期待感をにじませた。のちのG1ウイナーを破った自信を胸に、桶狭間で躍動する。
提供:デイリースポーツ