昨年の
全日本2歳優駿(川崎・JpnI・ダ1600m)から
JRA最先着の2頭(1着
ルヴァンスレーヴ、2着
ドンフォルティス)、地方最先着の2頭(3着
ハセノパイロ、6着
リコーワルサー)がそれぞれ出走予定。今年の世代は2歳戦から大きく力関係が変わっておらず、本番での番狂わせはなさそうなムード。
JRA勢の前哨戦
ユニコーンS(東京・GIII・ダ1600m)は、脚抜きのいい湿った馬場で前半3ハロン通過が34.8秒のハイペース。この流れを3コーナー8番手、4コーナー4番手と自らポジションを押し上げていって完勝した
ルヴァンスレーヴは、さすが
全日本2歳優駿の勝ち馬だけあって能力差を見せつけた。ただ2走前の
伏竜S(中山・OP・ダ1800m)では右回りのコーナリングでの加速が上手くない弱点を露呈していたように、今回は右回り替わりが課題。
その
伏竜Sを0.2秒差で勝った
ドンフォルティスは、
ユニコーンSをパスしてここ
ジャパンダートダービー(大井・JpnI・ダ2000m)に照準を合わせてきた。
全日本2歳優駿でも
ルヴァンスレーヴの0.2秒差2着で実力は互角。あとはコース適性の差と、より中距離向きのラップの経験があることで戴冠となるかどうか。
兵庫チャンピオンシップ(園田・JpnII・ダ1870m)を5馬身差で勝った
テーオーエナジーは、前走は芝の
日本ダービーへ出走。芝では結果が出なかったが、ダートで先着されたのは
ヒヤシンスS勝ちの
スマハマと、ここにも出走する
ユニコーンS2着の
グレートタイムだけ。ダート中距離実績が豊富な分、前出2頭にどこまで迫れるか。
地方勢は
東京ダービー(大井・ダ2000m)の優勝馬
ハセノパイロ、同2着馬
クリスタルシルバーらが出走予定。今年の
東京ダービーは前半36.8 - 中盤51.3 - 上がり38.6、
ヒガシウィルウィンが勝った昨年が前半36.5 - 中盤52.3 - 上がり38.1で、今年の方が中盤も速く持続力が問われた流れだった。ただ昨年と違い
JRA勢が強力な今年は、
全日本2歳優駿で
ルヴァンスレーヴと0.9秒差あった力関係をどこまで詰められるかの戦いになりそう。(文=夏目耕四郎)