明日16日(月・祝)に行われる交流重賞
マーキュリーC。夏の盛岡開催2週目に開催される伝統の中距離戦の展望と攻略のカギを、専門紙『岩手
ケイシュウ』で編集長を務める峯村正利氏にうかがった。
「まずは、過去10年の人気と配当面から。優勝馬は1番人気4勝、2番人気3勝、3番人気0勝。他では4番人気2勝、6番人気1勝をあげている。1番人気と2番人気で7勝を挙げており、2着も1番人気2回、2番人気3回、3番人気3回と上位人気が期待通りに好走している。一見、穴馬の出番はないように見えるが、一昨年は9番人気(
タイムズアロー)が2着と波乱を呼び、3着馬にいたっては、4番人気〜6番人気が8回も絡んでいる。単勝の平均は640円、馬単の平均は5,040円、3連単の平均は40,670円。2、3着に穴馬を狙うスタンスで馬券を組み立てるのが賢明だろう。
次にコースだが、盛岡ダート2000mはスピードとスタミナが要求される。過去10年でハイペースは4年前の1度だけで、流れは平均〜スローになることが多いものの、それでも逃げ切りは1度(09年
マコトスバルビエロ)しかなく、2着でも(11年
メイショウタメトモ)の1回と、逃げ馬は苦戦気味だ。脚質的には好位〜中団から器用に動けるタイプが断然有利。
近年の優勝馬の臨戦過程をみると、15年
ユーロビートは
帝王賞4着、16年
ストロングサウザーは
平安S3着、17年
ミツバは
ブリリアントS1着からの
ステップで、これといった傾向は見られず、とくにローテーションは気にしなくて良さそうだ。ちなみに、21回の歴史のなかで連覇は99年と00年の
オースミジェットがあり、今回の
ミツバには連覇の期待がかかる。
所属では過去10年の優勝馬は
JRAが9勝(美浦2勝、栗東7勝)、地方馬は南関東・大井の1勝だけ。2着馬は、
JRA8回(美浦2回、栗東6回)、地方馬は2回で南関東・川崎と船橋。やはり
JRA勢中心なのは揺ぎなく、関西馬のほうが優勢だ。今年は
ミツバ、
ヨシオ、
ザイディックメアが該当する。
最後に、今の馬場状態を振り返っておこう。先週は雨の影響もあり、土曜日の芝コースがダート変更になるほどだった。平均的な馬場を0とすれば、7日〜9日は重、不良のダートコースでマイナス2秒前後とかなり速いタイムが出る状態であり、逃げ・先行タイプが有利。ただし、ペースが速くなると差し・追い込みで決まるケースもまれにあった。12日の夕方から13日の昼すぎまで盛岡は雨が降っており、当日はどこまで馬場が回復してくるか、注意深く見守る必要がありそうだ」
(文=競馬専門紙『岩手
ケイシュウ』編集長・峯村正利)
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