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【函館記念】エアアンセム重賞初勝利 藤岡佑が雪辱の手綱さばきでV導いた

デイリースポーツ
  • 2018年07月16日(月) 06時00分
 「函館記念・G3」(15日、函館)

 今年も波乱の決着だ-。好位からレースを運んだ5番人気のエアアンセムが、直線鮮やかに抜け出し、7歳にして待望の重賞初制覇を飾った。7番人気のサクラアンプルールが2着、13番人気のエテルナミノルが3着に入り、3連単は57万円オーバーの大波乱。なお、1番人気のトリコロールブルーは6着。これで12年連続で1番人気馬が馬群に沈んだ。

 今年も荒れた。夏の名物ハンデ重賞を制したのは5番人気のエアアンセム。2歳時にホープフルS(当時はオープン特別)を勝ち、クラシック候補と言われた素質馬が、7歳の夏にしてようやく重賞初タイトルを手中にした。

 小回りコースでのお手本のようなレース運びだった。道中は好位の内。4角で早めに先頭に立つエテルナミノルをねじ伏せるように先頭に立つと、最後はサクラアンプルールの猛追を半馬身差で封じ込んだ。殊勲の藤岡佑は「いい枠でしたし、スタートをしっかりと決められたのが勝因。3、4コーナーでも手応えは抜群でしたし、あとはどうさばくかだけ、という感じでしたから。最後もよくしのいでくれました」と笑顔を見せた。

 前走のエプソムCは1番人気のダイワキャグニーをマークした結果、仕掛け遅れて脚を余し、5着と敗れた。「オーナーからお叱りの言葉を頂いた」と藤岡佑は頭をかいたが、もどかしい思いを振り払いたかったのは吉村師も同じだ。「うまく乗ってくれました。いいポジションにつけてくれたし、4角もうまく外に出してくれた」と雪辱の手綱さばきを称賛した。

 5歳時に左前脚の屈腱炎で1年間のブランクを余儀なくされたものの、不屈の闘志で復活。「7歳だけど休養が長かった分、元気で若い。このあとは未定ですが、コンスタントに使ってきたので無理をさせず、秋に備えたい」と師は今後に期待を寄せた。北の大地で開花したベテランホースが、自信を深めて実りの秋へとつなげる。

提供:デイリースポーツ

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