“2歳馬だから”というだけでなく、単に小柄な馬っていますよね。
函館2歳Sに出走する
ラブリロンリロンスはデビュー戦の馬体重が418キロ。栗東でゲート試験を合格したあとに函館に渡っています。
この写真はゲート試験に受かった直後に栗東で撮影したものですが、あまりに小さい上に、“
ラブリロンリロンス”と名前まで可愛らしいので牝馬かと勘違いしてしまったほどです。顔もキリっとし過ぎない程度にしっかりしていて、可愛い。すぐに好きになりました。
若干、物見をするところがあると聞いていたので、デビュー戦はどんなものかと思っていたのですが。いやいや、なんのその。そんな仕草、まったく見せなかったですよね。しかも、小さな体を精一杯伸ばして走る姿もやっぱり実に可愛らしい! その姿をみて、さらに好きになってしまいました。
「競馬では物見はしませんね。ただ、2戦目で慣れてきたらそういった癖が出るかもしれないということもあり、調教から頼める菱田騎手に依頼しています」(中山助手)
体がこのくらい小さいと、馬群で大きな馬に寄られたら弾かれるし、馬群の中に入った様子をモニター越しで見ていると途中で隠れて姿を見失ってしまったりします。
かつて、402キロでデビューして古馬になっても440キロ弱までしか成長しなかった
シゲルスダチがそうでした。
前売りオッズ、全然人気ありませんね…。父は
ナカヤマフェスタで、叔母が
ウオッカ。デビュー戦ではスタートがすごく良かったし、一生懸命全身を使ってよく走っていたと思います。
この人気のなさはわたしにとっては好都合! 馬ごみに入ったらちっちゃいので途中見失っちゃうことがあるかもしれませんが(苦笑)。根性で抜け出してきてくれる。そう信じています。
(取材・文:花岡貴子)