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詰めれば詰めるほどいい!!ナインテイルズ最適距離/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年07月25日(水) 18時00分
 武道家であり、俳優でもあったブルース・リーは、かつてこんな名言を残した。

「失敗は、それを認める勇気さえあれば、いつでも許されるものだ」

 GIIIアイビスサマーダッシュ(29日=新潟芝直線1000メートル)にナインテイルズを出走させる中村調教師には、失敗を認める勇気があった。だからこそ今、その失敗は許されている? というのもナインテイルズを担当する疋田厩務員いわく「この馬に関しては、調教師が何度も“俺が使う距離を間違えていた”と言うんですよね」。

 2歳の12月に迎えたデビュー戦は芝2000メートル(6着)。それから5歳の1月(稲荷特別9着)までの28戦中、実に27戦で中距離を使ってきた馬が、7歳の今になって芝直線1000メートルの常連になったのだから、確かに“使う距離を間違えていた”と言われてもおかしくはない。

「血統的には決して短距離というタイプじゃないし、体形もスラッとしていて、どちらかといえば距離があったほうが良さそうに見えたからね。途中でノド鳴りになったのもあるけど、2000メートルより1600メートル、1600メートルより1400メートルと、距離を詰めれば詰めるほど、結果が出るようになったんだから。馬は難しいよな(笑い)」

 あっさりと自らの“采配ミス”を打ち明けるのが中村調教師の潔さ。だからこそ、方向転換もすぐさま行えたのだろうし、ここまで出世できたとも言える。

「一昨年の秋に1200メートルを使って1000万(壬生特別)を勝った時、騎乗していた幸さんが“準オープンどころか重賞でも通用します”って言ってくれたんです。そこから準オープンを勝つのに時間はかかりましたけどね。この中間も短期放牧先でしっかり調整してもらって、すごくいい状態できています。もともと少し間を空けたほうが走れるタイプでもありますからね」(疋田厩務員)

 7歳の夏、キャリア51戦目にして初重賞に臨むナインテイルズ。栗東坂路でラスト2ハロン続けて11.8秒のハイラップを刻むことができる脚力を持っているだけに、この直線1000メートルで遅咲きの重賞Vを決める可能性は十分あると、坂路野郎はにらんでいる。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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