今年で10回目を迎える真夏の3歳ダート重賞。第1回の勝ち馬
トランセンド、第4回目の勝ち馬
ホッコータルマエ、第5回目の勝ち馬
インカンテーションと、後にGIで活躍するような大物がレースの歴史を彩ってきた。スター候補が登場するレースとして、夏競馬では例外的な存在であり、今年もまた楽しみなメンバーが集まった。
1.人気馬が強い
昨年こそ断然人気の
エピカリスが不利もあって3着に敗退して波乱になったが、それまでの8年間では1番人気が5勝して2番人気が3勝。3歳ダート路線の
JRAにおける最終戦で、以降は古馬相手に戦わなくてはならないこともあり、有力馬はここを大目標にして万全の仕上げで臨む。当然のように、人気馬の信頼性は高くなる。
2.上がり馬は苦戦
過去9年のこのレースの勝ち馬は、すでにオープンで連対経験があった馬か、古馬1000万条件で勝ち星があった馬だけ。2着馬も9頭中7頭までがこの条件をクリアーしている。500万条件を勝ってここに臨んだ馬は、ほとんどが苦しい戦いを強いられている。
3.JDD組強し
前走で
ジャパンダートダービーを走っていた馬が過去9年で[5-2-2-13]で、勝率22.7%、連対率31.8%。JDD8着で11番人気の
ローズプリンスダムが勝利したように、JDDで凡走した馬の巻き返しもしばしば。レース創設以来、JDD組が馬券に絡まなかった年は一度もない。
グレートタイムは鳳雛Sで2着、
ユニコーンSで2着、JDDで3着。あと一歩勝ち切れないが強敵相手につねに勝ち負けに加わっている。使われながら480kg台まで馬体重を増やしているように、ここに来ての充実ぶりは著しい。ダート馬らしからぬキレ味を持つ馬で、速い上がりが要求される新潟コースも合っているだろう。
ルヴァンスレーヴ不在のここは不動の中心になる。