「エルムS・G3」(12日・札幌)
早くからポテンシャルの高さを評価されていた
ミツバ。気性面の難しさを抱え、なかなか安定した成績を残せなかったが、6歳夏を迎え、遅ればせながらようやく本格化だ。
昨夏の
マーキュリーCで初タイトルゲット。しかし、その後も好走と凡走を繰り返した。それでも、経験を積むにつれて馬が成長。連覇を飾った前走の
マーキュリーCでは、昨年とは見違えるように自ら歩を進め、4コーナーで前を射程圏に。最後は楽な手応えのまま抜け出した。
「ここ何走かは本当に気持ちが前向きになってきていますね」と6日、担当の千引助手は気性面の成長を実感。主戦を務める松山も「去年は追って追ってズブいところがあったけど、今年は行きっぷりが良かった。馬が進化していますね」と前走を高く評価する。
前走後はすぐにここを目標に定めたこともあり、調整は順調そのもの。「涼しいこともあって、馬は元気。いい状態で臨めそう。秋のためにも賞金加算をしておきたいですね」。覚醒した
ミツバが、北の大地でその強さを見せつけ、重賞連勝を飾る。
提供:デイリースポーツ